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本やゲームの感想など

読書

小説感想:『ハイペリオン』

ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞を受賞した長編小説。 ハイペリオン(上)作者: ダン・シモンズ,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/08/23メディア: Kindle版この商品を含むブログ (6件) を見る 400ページ × 2 でまだ終わらんのか!というかメ…

人工知能と向き合う:『人工知能の核心』

羽生善治氏が人工知能を扱った NHKスペシャルのために行った取材を通じて考えたことをまとめた本。 人工知能の核心 (NHK出版新書)作者: 羽生善治,NHKスペシャル取材班出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2017/03/31メディア: Kindle版この商品を含むブロ…

変化すらも変化する:『9プリンシプルズ』

MIT メディアラボの伊藤穰一氏とジェフ・ハウ氏の著。 9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために (早川書房)作者: 伊藤穰一,ジェフハウ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/07/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 加速度的に変化の速…

ビッグデータ入門以前:『ビッグデータを支える技術』

Hadoop, Spark, MapReduce, Amazon Reshift など、キーワードとしては聞いたことがあるものの、それぞれがどういうもので、ビッグデータを処理するシステム全体としてどこに位置するかはよくわかっていない、それくらいの前提知識で読み始めましたが、ちょう…

小説感想:『パーフェクトフレンド』

野崎まど著。『2』よりも先に読むべきだったという本の一冊。 パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫)作者: 野崎まど出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発売日: 2014/01/09メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 秀才「…

小説感想:『エデン』

ロードレースに少しのミステリ要素を併せた『サクリファイス』シリーズ。 エデン(新潮文庫)作者: 近藤史恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/01/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 『スティグマータ』からあまり時間をおかずに読んだこと…

人類は神になる:『Homo Deus』

サピエンス全史で有名な著者による、未来の人類の展望。 Homo Deus: A Brief History of Tomorrow作者: Yuval Noah Harari出版社/メーカー: Vintage Digital発売日: 2016/09/08メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 戦争や飢餓といった問題…

小説感想:『じごくゆきっ』

桜庭一樹短編集。 じごくゆきっ (集英社文芸単行本)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 集英社発売日: 2017/07/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 依存、不安、無力感、失望、憎悪、そういう、どこにでもあるけどどこか歪んでいる、屈折した感情…

小説感想:『Ancillary Justice』

ヒューゴー賞 長編小説部門、 アーサー・C・クラーク賞、 ネビュラ賞 長編小説部門などを受賞した長編小説。3部作の1作目。 Ancillary Justice (Imperial Radch Book 1) (English Edition)作者: Ann Leckie出版社/メーカー: Orbit発売日: 2013/10/01メディア…

小説感想:『スティグマータ』

ロードレースとミステリーの要素をかけ備えた「サクリファイス」シリーズ5作目。 かつてドーピング違反によってロードレースを去った英雄の5年ぶりの復活の真意とは?という謎を添えてツール・ド・フランスのレースを描く。 スティグマータ作者: 近藤史恵出…

小説感想:『このたびはとんだことで』

桜庭一樹奇譚集。 このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集 (文春文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/03/10メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 「奇譚集」というだけあって、不思議系・雰囲気系のお話が多かったです。 それほ…

小説感想:『Paper Magician』

久々に Kindle オーナーライブラリーを活用して洋書を読みました。 The Paper Magician (The Paper Magician Series, Book 1)作者: Charlie N. Holmberg出版社/メーカー: 47North発売日: 2014/09/01メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る Teen & You…

小説感想:『2』

読んだ後で「同著者の過去作のキャラクターが総出演しているのでそれらを先に読むべき」という事実を知り、読んでいなかった自分は「えー」となっているところです(『know』は読んだことがありましたがそれは関係ありませんでした)。 2 (メディアワークス…

小説感想:『蝿の王』

ノーベル文学賞作家、ウィリアム・ゴールディングの代表作の新訳版。 蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)作者: ウィリアムゴールディング出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/30メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 飛行機事故によって無人…

小説感想:『Death's End』

『The Three-Body Problem』3部作完結編。 Death's End (Remembrance of Earth's Past)作者: Cixin Liu出版社/メーカー: Tor Books発売日: 2016/09/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 圧倒的な話のスケール感のSF小説でした! 過去・現在から…

小説感想:『The Dark Forest』

ヒューゴー賞長編小説部門賞を受賞した中国SF小説の英語翻訳版、3部作の2部。 The Dark Forest (Remembrance of Earth's Past)作者: Cixin Liu出版社/メーカー: Tor Books発売日: 2015/08/11メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 第1部『The Three-…

小説感想:『The Three-Body Problem』

ヒューゴー賞長編小説部門賞を受賞した中国SF小説の英語翻訳版。 The Three-Body Problem (Remembrance of Earth's Past)作者: Cixin Liu出版社/メーカー: Tor Books発売日: 2014/11/11メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 3部作の1作目なので最終…

健康の尺度:『The Telomere Effect: A Revolutionary Approach to Living Younger, Healthier, Longer』

一般的な健康指南に「テロメアの長さ」という指標が根拠として加えられた本です。 The Telomere Effect: A Revolutionary Approach to Living Younger, Healthier, Longer (English Edition)作者: Dr. Elizabeth Blackburn,Dr. Elissa Epel出版社/メーカー: …

小説感想:『幻の女』

幻の女〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ウイリアムアイリッシュ,William Irish,黒原敏行出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/12/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 旧訳版は読んだことがないので比較はできませんが、この本の…

小説感想:『殺戮にいたる病』

殺戮にいたる病 (講談社文庫)作者: 我孫子武丸出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/11/14メディア: 文庫購入: 41人 クリック: 522回この商品を含むブログ (228件) を見る 物語の軸となる犯人が本格的に性的倒錯者で、被害者の描写などちょっと気持ち悪くな…

小説感想:『すべての見えない光』

プロット、構成、文体、どれも非常に優れた素晴らしい小説でした。 すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)作者: アンソニードーア,Anthony Doerr,藤井光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/08/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (18件) を見…

小説感想:『虚ろな十字架』

相変わらず東野圭吾氏の作品は読みやすいなぁ、というのが第一印象です。 本書は「死刑の是非」という重めのテーマを扱っている、ということだったので「さまよう刃」くらいキツいものを覚悟していたのですが、その点は良くも悪くも大分ライトに抑えられてい…

小説感想:『ヒトラーの描いた薔薇 』

ハーラン・エリスン短編集。 (サイエンス要素があるかは置いておいて)がっつりと SF してる感じで毎回世界設定が大きく変わるので、少し読むのに疲れました。自分が宗教や神話、政治の知識と感覚に乏しいせいか、よくわからなかったものもいくつか。 表題…

無意識を意識する:『「誘う」ブランド - 脳が無意識に選択する。心に入り込むブランド構築法』

著者が「ブランド・ファンタジー」と呼ぶ、意識的・無意識的にブランドと結びつく連想、印象に目を向けてブランディングをしていくべき、という話。 「誘う」ブランド - 脳が無意識に選択する。心に入り込むブランド構築法作者: ダリル・ウェーバー,手嶋由美…

小説感想:『母の記憶に』

ケン・リュウ氏の短編集。『紙の動物園』に続いてこちらもとても面白かった。 特に気に入ったのは「母の記憶に」、「存在」、「シミュラクラ」、「カサンドラ」。 表題作の「母の記憶に」はアイディアからして凄く面白いし、どこかで読んだことのあるような…

自由市場という幻想:『最後の資本主義』

資本主義を脅かしているのは、今や共産主義や全体主義でもなく、現代社会の成長と安定に不可欠な「信用」の弱体化である。大多数の人たちが、自分や子どもたちに成功への機会が公平に与えられているとは信じなくなったとき、(中略)現代社会は瓦解し始める…

母の愛とアパルトヘイト:『Born A Crime: Stories from a South African Childhood』

南アフリカ出身のコメディアン、 Trevor Noah という方の回顧録。 この方を知っていた訳ではないのですが、ビル・ゲイツ氏の今年の夏のオススメ本の一冊に紹介されていて興味を持ったので読んでみました(gatesnote | 5 Good Summer Reads)。 知らない人の…

小説感想:『ダンガンロンパ霧切 5』

『密室十二宮』完結編(ようやく)。 トリックは相変わらず、理論上は確かにできるんだろうけど、的なタイプ。リブラ女学院のトリックはダンガンロンパ本編経験者なら種明かし前になんとなくの予想はついたのでは。 前巻までに仲間に引き入れた探偵たち扱い…

微生物との共存:『10% Human: How Your Body's Microbes Hold the Key to Health and Happiness』

微生物、とくに人の腸に棲みついている微生物が人の健康にいかに与えるかについて、肥満や花粉症、アレルギーといった身近なものから自閉症などの精神的な病気までをも絡めて、多くの研究を引用している紹介した本。 『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態…

意味ってなんだ:『哲学入門』

「意味」や「機能」、「目的」とは何だろう?「石ころ」みたいに物理的に存在するものとは何か違うよね?といった感じの「ありそうでなさそうでやっぱりあるもの」について唯物論(物理主義)的なスタンスでそれらの存在と起源を説明することを目指した本。 …