小説感想:『リヴァイアサン: クジラと蒸気機関』
- 作者: スコットウェスターフェルド,Scott Westerfeld,小林美幸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/12/06
- メディア: 文庫
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第一次世界大戦頃の世界情勢をベースにしつつ、
遺伝子操作された動物を基盤とする、英国などの〈ダーウィニスト〉と、蒸気機関やディーゼル駆動の機械文明を発達させたドイツら〈クランカー〉
という形で対立する勢力の技術基盤は大きく史実と異なるスチームパンク的な小説。
世界設定も技術の描写も面白く、暗殺されたオーストリア皇太子夫妻の息子で〈クランカー〉サイドの公子アレックと男装して航空隊に入隊した〈ダーウィニスト〉サイドのデリンの両者も「主人公感」があって楽しめました。
三部作の1巻で、続編『ベヒモス: クラーケンと潜水艦』に続きます。