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小説感想:『リヴァイアサン: クジラと蒸気機関』

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)

第一次世界大戦頃の世界情勢をベースにしつつ、

遺伝子操作された動物を基盤とする、英国などの〈ダーウィニスト〉と、蒸気機関ディーゼル駆動の機械文明を発達させたドイツら〈クランカー〉

という形で対立する勢力の技術基盤は大きく史実と異なるスチームパンク的な小説。

世界設定も技術の描写も面白く、暗殺されたオーストリア皇太子夫妻の息子で〈クランカー〉サイドの公子アレックと男装して航空隊に入隊した〈ダーウィニスト〉サイドのデリンの両者も「主人公感」があって楽しめました。

三部作の1巻で、続編『ベヒモス: クラーケンと潜水艦』に続きます。