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本やゲームの感想など

小説

小説感想:『ざんねんなスパイ』

ざんねんなスパイ作者: 一條次郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/08/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 前作『レプリカたちの夜』に引き続き、不思議な世界観で繰り広げられる小説。 前作ではレプリカを題材に本物・偽物の違い、意識の有無…

小説感想:『13・67』

13・67 (文春e-book)作者: 陳浩基出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/09/30メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 人から話を聞いただけで事件を解決に導くという安楽椅子探偵系の推理小説、短編集。 もっとも、その安楽椅子探偵役はエリ…

小説感想:『月は無慈悲な夜の女王』

月は無慈悲な夜の女王作者: ロバート A ハインライン,矢野徹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/06/25メディア: Kindle版この商品を含むブログ (11件) を見る 1960年代の SF の有名な作品の一つ。 月の管理を担っていた機械が自意識を持った人工知能的な…

小説感想:『魔法の色を知っているか』

魔法の色を知っているか? What Color is the Magic? Wシリーズ (講談社タイガ)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/01/19メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る Wシリーズの2作目。相変わらず読みやすいで…

小説感想:『スタートボタンを押してください』

スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選 (創元SF文庫)作者: ケン・リュウ,桜坂洋,アンディ・ウィアー,デヴィッド・バー・カートリー,ホリー・ブラック,チャールズ・ユウ,チャーリー・ジェーン・アンダース,ダニエル・H・ウィルソン,ミッキー・…

小説感想:『レプリカたちの夜』

レプリカたちの夜作者: 一條次郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/06/24メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 伊坂幸太郎っぽいという話をどこかで聞いていましたが、確かになんとなくそんな雰囲気を感じました。 繰り返し説かれる意識の物質性…

小説感想:『彼女は一人で歩くのか』

彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? Wシリーズ (講談社タイガ)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/10/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る ウォーカロン(walk-alone)と呼ばれる、人間と区別できない…

小説感想:『架空の王国』

架空の王国 (fukkan.com)作者: 高野史緒出版社/メーカー: 復刊ドットコム発売日: 2013/11/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る その名の通り、1990年代のヨーロッパの架空の王国を舞台にしたミステリー系の物語。 独特な雰囲気のある小説でした。

小説感想:『啓示空間』

啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)作者: アレステアレナルズ,Alastair Reynolds,中原尚哉出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/10/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 43回この商品を含むブログ (111件) を見る 一冊で1000ページを超える超巨編SF(厚さ4cmくら…

小説感想:『ファイト・クラブ』

ファイト・クラブ〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV)作者: チャックパラニューク出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/05/29メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 小説としてのタイプは全く異なりますが、最近読んだ『タタール人の砂漠』と同じように人生…

小説感想:『死の鳥』

死の鳥 (ハヤカワ文庫SF)作者: ハーランエリスン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/08/15メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 途中まで(最初の4編までだけ)読んだ、というメモ。 表題作の『死の鳥』は触りだけ読んだものの、なんだ…

小説感想:『アルケミスト 夢を旅した少年 』

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)作者: パウロ・コエーリョ出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 1997/02/21メディア: ペーパーバック購入: 65人 クリック: 692回この商品を含むブログ (242件) を見る いろいろなところで名前を聞いていた本。 いいこと…

小説感想:『タタール人の砂漠』

タタール人の砂漠 (岩波文庫)作者: ブッツァーティ,脇功出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/04/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (24件) を見る そのときまで、彼は気楽な青春期を歩んできたのだった、その道は若者には無限につづくかに見えるし、…

小説感想:『君の膵臓をたべたい』

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)作者: 住野よる出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2017/04/27メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 結構前に名前をよく聞いた小説だったので読んでみました。 読みやすく、読んでいる間は普通に楽しめましたが、…

小説感想:『死者の代弁者』

死者の代弁者[新訳版](上) (ハヤカワ文庫SF)作者: オースン・スコット・カード,鷲尾直広,中原尚哉出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/04/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 『エンダーのゲーム』の続編。舞台は3000年後ではある…

小説感想:『ゴリアテ-ロリスと電磁兵器-』

ゴリアテ-ロリスと電磁兵器- (ハヤカワ文庫SF)作者: スコットウエスターフェルド,Scott Westerfeld,小林美幸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/10/24メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る 『リヴァイアサン: クジラと蒸気機関』シリーズ最…

小説感想:『ベヒモス―クラーケンと潜水艦―』

ベヒモス―クラーケンと潜水艦― (ハヤカワ文庫SF)作者: スコットウエスターフェルド,Scott Westerfeld,小林美幸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/06/20メディア: 新書この商品を含むブログを見る 『リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 』の続き。イスタ…

小説感想:『リヴァイアサン: クジラと蒸気機関』

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)作者: スコットウェスターフェルド,Scott Westerfeld,小林美幸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/12/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る 第一次世界大戦頃の世界情勢をベースにしつ…

小説感想:『トム・ソーヤーの冒険』

トム・ソーヤーの冒険 (光文社古典新訳文庫)作者: トウェイン出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/12/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 子供の自己陶酔や知ったかぶり、大人の手のひらくるりな感じが嫌味なく爽やかに(?)書かれていて、「…

小説感想:『ここから先は何もない』

小惑星探査機が採取してきたサンプルに含まれていた、人骨化石を巡って繰り広げられる長編 SF。 ここから先は何もない作者: 山田正紀出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/07/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 設定・結末に面白みを感…

小説感想:『首折り男のための協奏曲』

伊坂幸太郎短編集。 首折り男のための協奏曲(新潮文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/05/19メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る すごく面白くて印象に残った、という作品はありませんでしたが、テンポの良さや偶然の絡ま…

小説感想:『ソラリス』

「意思を持った海」と人類の接触を巡る物語。 ソラリス (ハヤカワ文庫SF)作者: スタニスワフレム出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/05/29メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 人類の理解を超越した「意志を持った海」を相手取ったファ…

小説感想:『ブルーローズは眠らない』

『ジェリーフィッシュは凍らない』で鮎川哲也賞を受賞した市川憂人氏の推理小説第二弾。 ブルーローズは眠らない作者: 市川憂人出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/09/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 今作のテーマは密室トリック。 …

小説感想:『エンディミオンの覚醒』

『ハイペリオン』シリーズ四部作第四部、完結編。 エンディミオンの覚醒(上)作者: ダン・シモンズ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/02/21メディア: Kindle版この商品を含むブログ (14件) を見る 上巻辺りまでは第三部『エンディミオン』に近い主人公…

小説感想:『エンディミオン』

『ハイペリオン』シリーズ四部作の第三部(後編一部)。 『ハイペリオン』、『ハイペリオンの没落』からは約300年後の世界。 エンディミオン(上)作者: ダンシモンズ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/12/24メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1…

小説感想:『ハイペリオンの没落』

英国SF協会賞/ローカス賞受賞。『ハイペリオン』の続編(というより、後編)。 ハイペリオンの没落(上)作者: ダン・シモンズ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/09/25メディア: Kindle版この商品を含むブログ (13件) を見る 『ハイペリオン』に引き…

小説感想:『ハイペリオン』

ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞を受賞した長編小説。 ハイペリオン(上)作者: ダン・シモンズ,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/08/23メディア: Kindle版この商品を含むブログ (6件) を見る 400ページ × 2 でまだ終わらんのか!というかメ…

小説感想:『パーフェクトフレンド』

野崎まど著。『2』よりも先に読むべきだったという本の一冊。 パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫)作者: 野崎まど出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発売日: 2014/01/09メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 秀才「…

小説感想:『エデン』

ロードレースに少しのミステリ要素を併せた『サクリファイス』シリーズ。 エデン(新潮文庫)作者: 近藤史恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/01/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 『スティグマータ』からあまり時間をおかずに読んだこと…

小説感想:『じごくゆきっ』

桜庭一樹短編集。 じごくゆきっ (集英社文芸単行本)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 集英社発売日: 2017/07/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 依存、不安、無力感、失望、憎悪、そういう、どこにでもあるけどどこか歪んでいる、屈折した感情…