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本やゲームの感想など

小説感想:『死者の代弁者』

エンダーのゲーム』の続編。舞台は3000年後ではあるものの、主人公は引き続きエンダー(星間旅行を繰り返していて、本人は前作から20歳くらいしか年を重ねていない)。

新たな知的異星種族の発見・接触を発端としたある種の殺人事件とそれにまつわる人間関係の調査、というミステリー的な要素もありつつ、異種族や隣人に対する理解・寛容・敬意の大切さについて語られています。

読みやすく面白い傑作でした。

「エンダーのゲーム」から読んでいると、終わりの

「もう死んでもいい。ライフワークをすべてやり遂げた」

「わたしもよ。だからこそ、いまから生きはじめるんじゃないかしら」

というセリフが感慨深いです。