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本やゲームの感想など

2017-01-01から1年間の記事一覧

プロジェクトの成功・失敗を予見する:『アドレナリンジャンキー』

アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン作者: トムデマルコ,ピーターフルシュカ,ティムリスター,スティーブマクメナミン,ジェームズロバートソン,スザンヌロバートソン出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2013/10/11メディア: Kind…

小説感想:『ここから先は何もない』

小惑星探査機が採取してきたサンプルに含まれていた、人骨化石を巡って繰り広げられる長編 SF。 ここから先は何もない作者: 山田正紀出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/07/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 設定・結末に面白みを感…

正しいお金の使い方について:「幸せをお金で買う」5つの授業

何かの動画で同じような話題について見たことはあったのですが、そろそろ来年の目標なり計画なりを決める時期なので、せっかくなので何かの参考にと読んでみました。 「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)作者: エリザベス・ダン,マイケル・ノートン,…

「創造性とは試行錯誤の結果なんだ」:『クリエイティブ・マインドセット』

デザイン会社のIDEO の創業者の兄弟による、創造力を養い発揮するためのアドバイス。 クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法作者: デイヴィッド・ケリー,トム・ケリー,千葉敏生出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2014/…

ゲーム感想:『Late Shift』

実写映像で展開される物語の中で選択肢を選ぶ、ゲームと映画の中間のようなゲーム。エンディングは 7種類とのことですが、3周やって3種類見ました。 store.steampowered.com 良い 映画的で映像・演技がしっかりしている 選んだ選択によって違うエンディング…

小説感想:『首折り男のための協奏曲』

伊坂幸太郎短編集。 首折り男のための協奏曲(新潮文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/05/19メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る すごく面白くて印象に残った、という作品はありませんでしたが、テンポの良さや偶然の絡ま…

ゲーム感想:『スーパーマリオ オデッセイ』

スタッフロールまで来たので、一旦の区切りということで感想を投稿。 スーパーマリオ オデッセイ 【オリジナルマリオグッズが抽選で当たるシリアルコード配信(2018/1/8注文分まで)】出版社/メーカー: 任天堂発売日: 2017/10/27メディア: Video Gameこの商品…

小説感想:『ソラリス』

「意思を持った海」と人類の接触を巡る物語。 ソラリス (ハヤカワ文庫SF)作者: スタニスワフレム出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/05/29メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 人類の理解を超越した「意志を持った海」を相手取ったファ…

小説感想:『ブルーローズは眠らない』

『ジェリーフィッシュは凍らない』で鮎川哲也賞を受賞した市川憂人氏の推理小説第二弾。 ブルーローズは眠らない作者: 市川憂人出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/09/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 今作のテーマは密室トリック。 …

天才は何がすごいのか:『先を読む頭脳』

羽生善治氏 × (人工)知能。人工知能の核心 (NHK出版新書) が良い本だったので、似たようなテーマの昔の本も読んでみました。 先を読む頭脳 (新潮文庫)作者: 羽生善治,松原仁,伊藤毅志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/03/28メディア: 文庫購入: 6人…

小説感想:『エンディミオンの覚醒』

『ハイペリオン』シリーズ四部作第四部、完結編。 エンディミオンの覚醒(上)作者: ダン・シモンズ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/02/21メディア: Kindle版この商品を含むブログ (14件) を見る 上巻辺りまでは第三部『エンディミオン』に近い主人公…

小説感想:『エンディミオン』

『ハイペリオン』シリーズ四部作の第三部(後編一部)。 『ハイペリオン』、『ハイペリオンの没落』からは約300年後の世界。 エンディミオン(上)作者: ダンシモンズ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/12/24メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1…

ゲーム感想:『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』

PS Vita で発売されたゲームの PS4 移植版。「ストーリーが良い」という評判を聞いていたので、遊んでみました。 一通りクリアしたので、ストーリーのネタバレはなしで感想を。プレイ時間は 60時間ほど。 ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団出版社/メーカー: 日…

小説感想:『ハイペリオンの没落』

英国SF協会賞/ローカス賞受賞。『ハイペリオン』の続編(というより、後編)。 ハイペリオンの没落(上)作者: ダン・シモンズ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/09/25メディア: Kindle版この商品を含むブログ (13件) を見る 『ハイペリオン』に引き…

小説感想:『ハイペリオン』

ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞を受賞した長編小説。 ハイペリオン(上)作者: ダン・シモンズ,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/08/23メディア: Kindle版この商品を含むブログ (6件) を見る 400ページ × 2 でまだ終わらんのか!というかメ…

眠りたい:『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』

良く眠るためのアドバイス集。 SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術作者: ショーン・スティーブンソン出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2017/02/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 最近、明らかに睡眠パターンが乱れていて辛…

人工知能と向き合う:『人工知能の核心』

羽生善治氏が人工知能を扱った NHKスペシャルのために行った取材を通じて考えたことをまとめた本。 人工知能の核心 (NHK出版新書)作者: 羽生善治,NHKスペシャル取材班出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2017/03/31メディア: Kindle版この商品を含むブロ…

変化すらも変化する:『9プリンシプルズ』

MIT メディアラボの伊藤穰一氏とジェフ・ハウ氏の著。 9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために (早川書房)作者: 伊藤穰一,ジェフハウ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/07/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 加速度的に変化の速…

ゲーム感想:『アライアンス・アライブ』

プレイ時間30時間程でクリア。 アライアンス・アライブ出版社/メーカー: フリュー発売日: 2017/06/22メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (2件) を見る よく練り込まれた世界設定が、メインのストーリーとは離れて小さなイベントや会話に散りばめられ…

ビッグデータ入門以前:『ビッグデータを支える技術』

Hadoop, Spark, MapReduce, Amazon Reshift など、キーワードとしては聞いたことがあるものの、それぞれがどういうもので、ビッグデータを処理するシステム全体としてどこに位置するかはよくわかっていない、それくらいの前提知識で読み始めましたが、ちょう…

小説感想:『パーフェクトフレンド』

野崎まど著。『2』よりも先に読むべきだったという本の一冊。 パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫)作者: 野崎まど出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発売日: 2014/01/09メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 秀才「…

小説感想:『エデン』

ロードレースに少しのミステリ要素を併せた『サクリファイス』シリーズ。 エデン(新潮文庫)作者: 近藤史恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/01/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 『スティグマータ』からあまり時間をおかずに読んだこと…

人類は神になる:『Homo Deus』

サピエンス全史で有名な著者による、未来の人類の展望。 Homo Deus: A Brief History of Tomorrow作者: Yuval Noah Harari出版社/メーカー: Vintage Digital発売日: 2016/09/08メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 戦争や飢餓といった問題…

小説感想:『じごくゆきっ』

桜庭一樹短編集。 じごくゆきっ (集英社文芸単行本)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 集英社発売日: 2017/07/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 依存、不安、無力感、失望、憎悪、そういう、どこにでもあるけどどこか歪んでいる、屈折した感情…

小説感想:『Ancillary Justice』

ヒューゴー賞 長編小説部門、 アーサー・C・クラーク賞、 ネビュラ賞 長編小説部門などを受賞した長編小説。3部作の1作目。 Ancillary Justice (Imperial Radch Book 1) (English Edition)作者: Ann Leckie出版社/メーカー: Orbit発売日: 2013/10/01メディア…

ゲーム感想:『project OCTOPATH TRAVELER DEMO ver.』

期待の Nintendo Switch 向け新規IP RPG の体験版。 www.jp.square-enix.com もともと期待していましたが、いい感じのドット絵と 3D の融合、戦略の幅が広そうな戦闘システム、キャラクター毎にとれる良い意味でゲームっぽい NPC とのインタラクションなど、…

小説感想:『スティグマータ』

ロードレースとミステリーの要素をかけ備えた「サクリファイス」シリーズ5作目。 かつてドーピング違反によってロードレースを去った英雄の5年ぶりの復活の真意とは?という謎を添えてツール・ド・フランスのレースを描く。 スティグマータ作者: 近藤史恵出…

小説感想:『このたびはとんだことで』

桜庭一樹奇譚集。 このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集 (文春文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/03/10メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 「奇譚集」というだけあって、不思議系・雰囲気系のお話が多かったです。 それほ…

小説感想:『Paper Magician』

久々に Kindle オーナーライブラリーを活用して洋書を読みました。 The Paper Magician (The Paper Magician Series, Book 1)作者: Charlie N. Holmberg出版社/メーカー: 47North発売日: 2014/09/01メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る Teen & You…

小説感想:『2』

読んだ後で「同著者の過去作のキャラクターが総出演しているのでそれらを先に読むべき」という事実を知り、読んでいなかった自分は「えー」となっているところです(『know』は読んだことがありましたがそれは関係ありませんでした)。 2 (メディアワークス…