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本やゲームの感想など

論文

モノとして認識される人:『Dehumanizing the Lowest of the Low』

直訳すると『下の下の非人間化』、意訳すると『最低な人は人であらず』といったところでしょうか。 何かの本(たしか『〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義』)で紹介されていて、気になっていた論文を読んでみた内容のメモです。 興味を持った…

論文メモ:『Do Artifacts Have Politics?』

3行まとめ 私達がテクノロジーと呼ぶものは世の中に秩序をもたらす手段という意味で、政治・法律などと変わらない面がある 設計者・開発者の意図の有無に関わらず、テクノロジーそれ自身がもつ性質がある種の政治形態・組織形成を促進しうる 一度あるテクノ…

Not Invented Here 症候群 : お前のアイディアがそんなに優れているはずがない

『コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす』という本を読んで知った NIH症候群について、その影響を調査した論文を読んでみたのでそのまとめです。 edx.hatenablog.com そもそも Not Invented Here 症候群とは 研究開発プロジェクトにおける NIH…

全員の給料が増えても平均幸福度は上がらない

え、皆が豊かになれば皆幸せになるのでは?という方に簡単な質問を。 皆の収入が変わらぬまま、あなたの収入が増えたらあなたはどう感じるでしょう? あなたの収入が変わらぬまま、皆の収入が増えたらあなたはどう感じるでしょう? 後者を想像したとき、自分…

嘘の見分け方:Cues to Deception と Self-Presentational Perspective

『Cues to Deception』という、嘘を付いているかどうかを見分けるための手がかりについての論文を読みました。 この記事では、ある手がかり(声のトーン、体の動きなど)が、なぜ嘘を付いているかどうか見分けられるのに役に立つと考えられるのか、その背景…

幸せの測り方:Happiness is Everything ?

『Happiness Is Everything, or Is It? Explorations on the Meaning of Psychological Well-Being』という論文を読んだのでその内容のまとめと紹介です。 前回の「選択」に関する記事につづいて、こちらもかなり古く1989年の論文です。 「現在」や「今まで…

人の選択は必ずしも合理的ではないよ、でもその非合理性にはパターンがあるよ、という話

「The Framing of Decisions and the Psychology of Choice」という論文を読んでみたので、それについての内容のまとめ兼紹介です。 『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』という本が数年前に有名になったので、タイトルの内…