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小説感想:『Ancillary Justice』

ヒューゴー賞 長編小説部門、 アーサー・C・クラーク賞、 ネビュラ賞 長編小説部門などを受賞した長編小説。3部作の1作目。

Ancillary Justice (Imperial Radch Book 1) (English Edition)

Ancillary Justice (Imperial Radch Book 1) (English Edition)

Three Body Problem』を楽しめたことに調子に乗ってまた洋書で長編 SF にチャレンジしてみたのですが、残念ながらこちらはきちんと楽しめるほどは理解できませんでした…。

現代的な世界観から地続きで未来に繋がる『Three Body Problem』とは違ってこちらは最初から現実とは全く異なる社会体制の世界が描かれており、大体の世界観を把握するまでに本文の 1/3 くらいを要しました。

そして、全体的に英語が難しく…。単語が難しいというわけではなく、主語と述語の対応や、代名詞が指している対象がよくわからなくて詰まることが多かったです。世界観の理解が追いついていないから文脈で文章を補完できず、わからないままの文章があるからさらに世界観の理解が曖昧になる、という悪循環に陥ってしまいました。

読み進めるに連れてわかった世界観は興味を惹かれるものであり、全体や後半のクライマックスの流れについてはある程度は楽しめたのですが、やはり細かい部分を理解できていないという消化不良感が大きいです。

2部, 3部と残っていますが、さすがにこの理解で、これだけの評価を得ている作品を読み進めるのは勿体無いと思うので、続きを読むのはとりあえず保留にしておこうかと思います。いつか邦訳が出たらそちらを読みたいですね。


洋書の小説の読解力を高めるにはどうすれば良いのだろう?ニュースやビジネス書、技術書の英文を読むくらいならばほとんど問題はないのですが、小説ではよく考えてもわからない文章がある程度出てきてしまいます(まぁ日本語の小説も一字一句理解しているわけではありませんが…)。これを何とかできれば、もっと娯楽作品を楽しめる幅が広がりそうなのですが…。

邦訳がでている本で、英語版を読みつつわからないところは邦訳を参照する、かなぁ?