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小説感想:『2』

読んだ後で「同著者の過去作のキャラクターが総出演しているのでそれらを先に読むべき」という事実を知り、読んでいなかった自分は「えー」となっているところです(『know』は読んだことがありましたがそれは関係ありませんでした)。

なので、自分は本書を楽しみきれていない可能性はありますが、、、感想としては読みやすくて面白かったけれども…といったところです。

主人公が地の文で頻繁にツッコミを入れるノリだったり、主要登場人物の大半が超人か美人(もしくは超人かつ美人)という現実離れ感だったり、いい人に見える人々が結果的に噛ませ犬っぽかったりと、ちょくちょく自分の好みから外れていて引っかかる感じがしました。

オチも、何となく理解はできるような気がするものの納得がいくかというとそうでもない、という微妙なところです。

創作とは何か、創作の行き着く先は何なのか、という扱っているテーマ自体は興味深いものでしたし、テンポも良く500ページ長とは思えないほどスラッと読めたので全体としては好印象なのですが、それ故に気になる部分がいろいろと惜しく感じる、そんな一冊でした。