小説感想:『百年の孤独』
なんと言えばいいのか…。
正直なところ、面白くはなかったです。つまらなかったかというとそれも何か違う感想な気はするのですが、シンプルにストーリーを楽しめたということはなく、独特の雰囲気を感じることができた、という印象です。
村上春樹を読んで「つまらなくはなかったけど意味はわからん…」と感じたのと似ているのかなと思います。文学作品の有識者に聞かれたら怒られそうな雑な感想ですが、まぁ自分の感受性はそんなものということで。
劇的な何かがある訳ではなく、淡々と、しかし決して正常ではないエピソードが幾つも積み重ねられる形で、ある町と一族の100年の歴史が語られます。
多少の栄枯盛衰はあるものの、それは単に時代の流れであり、登場人物の勝利や敗北ではないため、ストーリーとしての盛り上がりはありません。世代交代の中で繰り返されたり繰り返されなかったりする何かを、遠くから眺めているような、そんな感じでした。
百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)
- 作者: ガブリエルガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arquez,鼓直
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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