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「客観的」という幻想:『ナンバーセンス ビッグデータの嘘を見抜く「統計リテラシー」の身につけ方』

読書 社会

政府や企業が「(ビッグ)データによって客観的な事実が得られた」と言うとき、それを鵜呑みにしてはならない。同様の理由で「何とかランキング」にも注意すべきである。

データの収集、解釈、提示、どのステップにも誰かの意図が混入する。ここでの「客観的」という言葉はせいぜい「誰がやっても同じ結果がでるように算出方法が決まっている」程度の意味しかない。その算出方法を決めるのも、算出方法を適用するデータの集め方を決めるのも、誰かなのである。

また、集計結果が何らかの事実を示唆しているように見えても、データ自体が示すのは相関関係であり因果関係ではない。そして往々にして物事の本質を理解するのに重要なのは因果関係である。

データが増えれば増えるほど、そのデータを利用する方法は増える。そしてその利用方法は正しく有意義とは限らない。悪意を持ってすれば、嘘をつくことなしに、自分の主張を裏付けるようにデータを集め、解釈することだってできる。

統計を疑う感覚、示されたデータの裏を読む感覚を磨いておくことが重要である。

ナンバーセンス ビッグデータの嘘を見抜く「統計リテラシー」の身につけ方

ナンバーセンス ビッグデータの嘘を見抜く「統計リテラシー」の身につけ方


例として挙げられていたグルーポンって懐かしいなぁ、と思いました。アメリカベースの例なので少しピンとこないものもありましたが、全体として読みやすく面白かったです。