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本やゲームの感想など

小説感想:『死者の代弁者』

エンダーのゲーム』の続編。舞台は3000年後ではあるものの、主人公は引き続きエンダー(星間旅行を繰り返していて、本人は前作から20歳くらいしか年を重ねていない)。

新たな知的異星種族の発見・接触を発端としたある種の殺人事件とそれにまつわる人間関係の調査、というミステリー的な要素もありつつ、異種族や隣人に対する理解・寛容・敬意の大切さについて語られています。

読みやすく面白い傑作でした。

「エンダーのゲーム」から読んでいると、終わりの

「もう死んでもいい。ライフワークをすべてやり遂げた」

「わたしもよ。だからこそ、いまから生きはじめるんじゃないかしら」

というセリフが感慨深いです。

小説感想:『ゴリアテ-ロリスと電磁兵器-』

ゴリアテ-ロリスと電磁兵器- (ハヤカワ文庫SF)

ゴリアテ-ロリスと電磁兵器- (ハヤカワ文庫SF)

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関』シリーズ最終巻。ニコラ・テスラ編(?)。

シリーズ全体を通しての感想になりますが「安心して読める」という雰囲気で軽すぎず重すぎず、登場人物も基本的に悪い人はいませんでした。

戦争の描写も、主人公たちが直接激戦に参戦することはないので絶望感のある場面はなく、適度にワクワクできる緊張感がある、という感じ。

結末や謎が残る部分について少し残念に思う部分もありましたが、面白い設定を舞台にして『少年と少女の冒険譚』としての期待に応えてくれる、良い作品でした。

小説感想:『ベヒモス―クラーケンと潜水艦―』

ベヒモス―クラーケンと潜水艦― (ハヤカワ文庫SF)

ベヒモス―クラーケンと潜水艦― (ハヤカワ文庫SF)

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 』の続き。イスタンブール革命編。

前作の続きとして順当に面白かったです。

ゴリアテ-ロリスと電磁兵器-』に続きます。全体的な感想はそちらを読んだあとに。

小説感想:『リヴァイアサン: クジラと蒸気機関』

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)

第一次世界大戦頃の世界情勢をベースにしつつ、

遺伝子操作された動物を基盤とする、英国などの〈ダーウィニスト〉と、蒸気機関ディーゼル駆動の機械文明を発達させたドイツら〈クランカー〉

という形で対立する勢力の技術基盤は大きく史実と異なるスチームパンク的な小説。

世界設定も技術の描写も面白く、暗殺されたオーストリア皇太子夫妻の息子で〈クランカー〉サイドの公子アレックと男装して航空隊に入隊した〈ダーウィニスト〉サイドのデリンの両者も「主人公感」があって楽しめました。

三部作の1巻で、続編『ベヒモス: クラーケンと潜水艦』に続きます。

小説感想:『トム・ソーヤーの冒険』

トム・ソーヤーの冒険 (光文社古典新訳文庫)

トム・ソーヤーの冒険 (光文社古典新訳文庫)

子供の自己陶酔や知ったかぶり、大人の手のひらくるりな感じが嫌味なく爽やかに(?)書かれていて、「わかる!」感に満ちていました。

訳文もすごく自然で、とても面白かったです。