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本やゲームの感想など

平凡な日常に幸せを感じる方法:『Joy on Demand』

Google のエンジニアが書いた瞑想本として有名な『Search Inside Yourself』(SIY) の続編。見かけた時(この記事を書いている今も)約90%OFFの250円弱というセール中だったのでとりあえず買って読んでみました。

SIY よりもより手軽に日常に取り入れられる瞑想(的なアクティビティ)が紹介されています。禅の用語や逸話に若干のわかりにくさを感じる部分はありましたが、実践的な部分に関しては平易で読みやすかったです。

個人的なお気に入りは “Happyness ray gun"。"Loving kindness” という、簡単に言えば他人の幸せを願う形の瞑想を「相手が幸せになる光線銃」を持っているイメージで行うもの。ちょっとした遊び心とふざけた感じが良いですね。

Joy on Demand: The Art of Discovering the Happiness Within

Joy on Demand: The Art of Discovering the Happiness Within

小説感想:『ノンストップ! 』

導入は良かったもののそれ以降は可もなく不可もなく、良作と呼ぶには何かが足りないという印象でした。

「ノンストップ!」(原題は Relentless なので、絶え間なく、とか容赦なく、というイメージ)というタイトルの通りテンポよく話は進み新たな謎が出てくるので読ませる力はあるものの、終わってみれば驚くような逆転劇や真相はなく、ちょっと期待はずれで残念な感じです。

加えて、主人公・味方・敵、どの陣営のキャラクターにもあまり魅力を感じられませんでした。これも悪くはないけど良くもないというか、特徴が足りないというか、(小説には)よくいそうというか。

読んでいる間はそれなりに楽しめましたが、あまり心に残るものはありませんでした。

ノンストップ! (文春文庫)

ノンストップ! (文春文庫)

ゲーム感想:『オーディンスフィア レイヴスラシル 』

難易度ノーマルでプレイで、20時間弱でクリア。アクションは気持ちよく快適で、苦戦する場面はほとんどありませんでした。使いやすい技のゴリ押しで大体大丈夫です。

オーディンスフィア レイヴスラシル - PS4

オーディンスフィア レイヴスラシル - PS4

章ごとに切り替わるプレイアブルキャラクターも全員個性があり、成長システムの選択肢も多く楽しめる自由度は大きいです。

全体的にグラフィックスも美しく、特に経験値の取得に使う料理の絵なんかは美味しそうな雰囲気がとても良く出ていて「絵本の世界」的なものを強く感じました。

高難易度だと歯ごたえはかなりあるようなので、アクションが好きなら手を出してみる価値はあると思います。

以下は、若干難点に感じたのストーリーに関する感想です。


Amazon のレビューなどで「ストーリーが良い」と聞いていたのですが、うーん。。。確かに凝った感じはあったのですが、全体的に登場人物の行動原理のわかりにくさが目立ち、さらには「決められた道をなぞらされている感」を妙に強く感じました。

もちろん「ストーリーのあるゲーム」は基本的には「決められた道をなぞる」ことになるのですが、このゲームにそれを強く感じたのは

  • プレイアブルキャラクターが途中で切り替わる
    • (ほぼ)重なった時間軸を別視点で動かすことになるので、2人目以降のキャラクターではどういう結末になるのかがある程度わかってしまっている
  • 別の章のプレイアブルキャラクターがボスになることがある
    • 「ボスになった側」をプレイしているときは実際の戦闘が行われずストーリー進行上負けたことになる
  • 各章で共通で戦うことになるボスが何体かいるが、戦う順番が異なる
    • ある章では後半に登場する(強い)ボスが、別の章では最初に登場する(弱い)のでキャラクター間の相対的な強さの一貫性が感じられない*1

辺りが原因かなーと。

別視点操作は謎解き系のストーリーで「実はあのときこうなっていたんだ!」というのを明かすには効果的だと思うのですが、これはあんまりそんな感じでもなく、どちらかというと「プレイアブルキャラクターを頻繁に変えると混乱するので、キャラクター毎にまとめる」というアクションパートの実情に合わせらてこうなったのではないか、という気がします。

あとは独白が多いのも気になりました。基本的に各キャラクターが個人で行動していることもあり、状況や感情を不自然なほど細かく口に出して説明してくれます。もうちょっと自然な感じに演出してほしかったですね。

そこまで悪いとは思わなかったものの、期待値を上げてしまったためかえって楽しめなくなってしまったパターンと言えそうです。

*1:そもそもゲーム(特にアクションゲームはストーリーの時間軸が短いため)のシステム的なキャラクターの強さは設定的な強さとは別に考えるべき、と言えなくもないですが、個人的にはその辺は気になります。ストーリーとシステムが合っていてこそ良いゲームではないか、と。

小説感想:『ささやく真実』

コンパクトで読みやすく、無駄のないフーダニットもの。

最後の犯人を追い詰めるための仕掛けについては都合が良すぎる印象を受けましたが、犯人の絞り込みに用いられた手掛かりは自体は明確で「よく考えればそうじゃん!」と納得できるものでした。

被害者が主催したパーティーで自白剤を飲まされ、動機となりうる秘密を暴露してしまった人物たちが容疑者、という最初から程よく不穏な感じが渦巻く舞台設定も魅力的です。

ささやく真実 (創元推理文庫)

ささやく真実 (創元推理文庫)

ゲーム感想:『ペルソナ5』

初ペルソナシリーズ。終わった時の「名残惜しさ」が凄く印象的なゲームでした。

やり込み的なことは行わなかったにも関わらず、1週のプレイ時間は70時間ほど。

ペルソナ5 - PS4

ペルソナ5 - PS4

特殊な能力を持った主人公達が悪人を「改心」させていく、デスノートコードギアスを彷彿とさせるストーリー(しかも主人公の声はルルーシュと同じ)。

とは言うものの、ペルソナ5は「仲間を助ける」が話の軸で「世直し」的な側面とその影響は結果的についてくるという感じ。

「悪人の心なら強制的に心を入れ替えさせても良いのか」という点も少し触れられる程度ですが、世直し的側面やその手法の倫理的議論が前に出すぎるとゲームとしては小難しくなりそうなので、良かったと思います。

約半年間、ほとんど毎日プレイヤーが行動を選んで過ごせるシステムとマッチして、いい感じに感情移入して遊ぶことができました。

また、その日常の中や、ダンジョン・戦闘で流れる音楽は噂に聞いていた通り素晴らしかったです。

クリア時、お別れの前に最後に街を巡るとき、日常パートでずっと聴き続けた音楽ともこれでお別れか、と感慨深いものがありました。

『ペルソナ5』オリジナル・サウンドトラック

『ペルソナ5』オリジナル・サウンドトラック

細かな不満点

  • 1日の切り替わり時のロード時間が長い。
    • 最終的にはまぁいっかっていう気になるのですが。
  • 戦闘中、主人公が倒れるとその瞬間にゲームオーバー。味方が生き残っていても関係がない。
    • 弱点もしくはクリティカルからの事故死もありえるゲームシステムなので、これは勘弁願いたかったです。