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本やゲームの感想など

小説感想:『スタートボタンを押してください』

スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選 (創元SF文庫)

スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選 (創元SF文庫)

「ゲーム」をテーマにした短編集。

「すごく面白い!」というものはありませんでしたが、全体的には良作揃いでした。

小説感想:『レプリカたちの夜』

レプリカたちの夜

レプリカたちの夜

伊坂幸太郎っぽいという話をどこかで聞いていましたが、確かになんとなくそんな雰囲気を感じました。

繰り返し説かれる意識の物質性についての話の好き嫌いと、ミステリーかどうか、という点では意見が分かれそう(というか、ミステリーだと思う人は少なそう)です。

小説感想:『彼女は一人で歩くのか』

ウォーカロン(walk-alone)と呼ばれる、人間と区別できない人工生命体が普及した社会で、人間とウォーカロンを識別する技術の研究をしていた博士が狙われる…という話。

人間と、人間と同等の知性を持つ人工物の違いは何なのか、その違いに意味はあるのか、というようなテーマも持っているようです。

次作に続きます。

小説感想:『架空の王国』

架空の王国 (fukkan.com)

架空の王国 (fukkan.com)

その名の通り、1990年代のヨーロッパの架空の王国を舞台にしたミステリー系の物語。

独特な雰囲気のある小説でした。

『誰もが嘘をついている』

誰もが嘘をついている?ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性?

誰もが嘘をついている?ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性?

グーグル検索への入力を筆頭にした人々のオンライン上の「行動」は、アンケートなどによる自己申告の「回答」よりも現実に即しているために、データ量の多さに加えて正確さの観点でも優位性がある、それらを分析することで、多くの「嘘」や「誤った直感」を暴き、人の実態に迫ることができる、という話。

ビッグデータと聞くとデータ量の多さに注目しがちでしたが、正確さ(正直さ)という観点はなるほどなーと思いました。確かに人には相談しにくいことも、グーグル検索で答えを探すことならできますね。

後半の事例は一部流し読みしてしまいましたが、趣旨は面白かったです。