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無意識を意識する:『「誘う」ブランド - 脳が無意識に選択する。心に入り込むブランド構築法』

著者が「ブランド・ファンタジー」と呼ぶ、意識的・無意識的にブランドと結びつく連想、印象に目を向けてブランディングをしていくべき、という話。

「誘う」ブランド - 脳が無意識に選択する。心に入り込むブランド構築法

「誘う」ブランド - 脳が無意識に選択する。心に入り込むブランド構築法

企業ブランディングでは「…というブランドと言えば」と聞かれたときの答えとなるような「意識的な」イメージが注目されがちだが、人々の日々の決断はもっと無意識的な、漠然とした印象に左右されているので、そこにもっと注目すべき、とのこと。

そのためには、ブランドを擬人化したり、ブランドを表すような画像(商品・サービスを直接写したようなものではなく、印象を捉えたようなもの)を集めたりして、抽象的なブランドのイメージを構築し、それを表す製品・サービスを実現することが有効。

広告などにも効果はあるが、消費者の意識的な注意を捉えることは、消費者がその広告のメッセージに対して検討し反論する可能性が高まるリスクもあるのでその点は考慮に入れる必要がある。

ブランディングがテーマのこの本の表紙になぜチーター(?)の写真を使うことになったのかが気になります。