微生物との共存:『10% Human: How Your Body's Microbes Hold the Key to Health and Happiness』
微生物、とくに人の腸に棲みついている微生物が人の健康にいかに与えるかについて、肥満や花粉症、アレルギーといった身近なものから自閉症などの精神的な病気までをも絡めて、多くの研究を引用している紹介した本。
『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』として訳書も発売中ですが、原著が Kindle 版が 200円くらいと、妙に安かったので購入しました。
10% Human: How Your Body's Microbes Hold the Key to Health and Happiness
- 作者: Alanna Collen
- 出版社/メーカー: Harper
- 発売日: 2015/05/05
- メディア: Kindle版
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最初の章で、著者の言う多くの「21世紀病」(肥満、精神病、アレルギーなど、20世紀後半くらいから急激に増えはじめた病気・症状)と微生物を関連付けようとしているような記述をみたときは大分風呂敷を広げているなーと半信半疑でしたが、終わってみれば全体的に納得感のある説明がされていたと思います。
例えば肥満については、太りやすい人は過去に特定のウイルスに感染した割合が高い(それによって体内の微生物系がある傾向性をもって崩れている)であったり、無菌状態で育てたマウスを肥満傾向を持つマウスと痩せ型のマウスそれぞれと同居させたところ、腸の微生物環境が変わり、同じだけの餌を与えても肥満傾向を持つマウスと同居させたマウスは太りやすくなった、といった研究成果が紹介されていました。
まだ研究は始まったばかりとのことで、具体的な化学・生物学レベルでどうやって微生物が人の健康に影響を与えているのか十分に解明されていないものもありましたが、ある程度の因果関係については認められそうな気がします。
体内の微生物を大切にする上で大切な方法は
など。食事に気を使う理由が1つ増えた、という感じです。