EQ：『Emotional Intelligence』

Google発のマインドフルネス解説書として有名な『サーチ・インサイド・ユアセルフ』の参考文献の筆頭に挙げられている本。

ときに感情が理性に優先してしまう脳の仕組みを解説した後、自身と他人の感情を深く理解し、行動をコントロールすることが個人の成功にいかに役に立つのか、また社会的に有益なのかを解説している。

『サーチ・インサイド・ユアセルフ』のような個人向けのトレーニング方法を指南する自己啓発本ではなく、具体的な感情教育の方法論よりも感情教育の有益性を訴えることに重点がおかれており、後半のかなりの部分は子どもを対象とした早期の感情教育の取り組みやその効果についてである。

20年以上前の本であるため掲載されている研究成果自体には少し古さが感じられるが、教育関連の社会問題についての本として読むとその内容・主張は今でも正しいものだと思う。

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