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アーティストじゃなくても読めた:『Unreal Engine 4 マテリアルデザイン入門』

インストールした後ちょっと遊んで放置していた Unreal Engine を再び触り始めました。で、再開に際して今までよくわかっていなかったマテリアルというものについて学んでみようとこの本を手にとったわけですが、非常に良かったです。

UnrealEngine4マテリアルデザイン入門 (GAME DEVELOPER BOOKS)

UnrealEngine4マテリアルデザイン入門 (GAME DEVELOPER BOOKS)

本の表紙にはタイトルの下に副題として「アーティストのためのステップアップ・ガイド」とありますが、私はアーティスト、デザイナではありません。絵も描けなければ、モデリングもできないです。

この本を読んでみた理由は、用意されたマテリアルを使う際に感じる「ブラックボックス感」を減らしたいなぁと思ったからです。そしてその目的は十分に達成できたと思います。

この本の良いところ

説明が非常に丁寧で、マテリアルエディタのノードの図も大量に掲載されています。それが値段(4320円、ちょっと高いかなー)と分厚さ(608ページ!)に反映されてしまっている感は否めませんが、結果的に入門書としてとてもわかりやすく、取り組みやすい構成になっています。ほとんど戸惑うことなく読み通せました。

学べること

Unreal Engine におけるマテリアルとは?」から、静的な岩のマテリアルや、水面のマテリアル、風に揺れる草のマテリアル、ディゾルブエフェクトのマテリアルの作成方法など。作成を通して、それぞれがどういう原理で実現されているのかがわかります。

詳しくは目次を参照。

読破所要時間

Unreal Engine はダウンロード・インストール済み、操作方法はある程度把握している、という前提で、週末1回の土日で一通り読めました。Appendix の一部は読んだだけで、実際に手を動かしてはいません。

理解を深めるには本書を復習したり、本書内で挙げられている「参考になるサンプル」を閲覧したりする必要があると思いますが、マテリアルの基本はある程度身につけられたと思います。


実際にマテリアルを自作する予定はなくとも、Unreal Engine を使っていて「マテリアルって何だろう?何ができるんだろう」と疑問に思うことがあれば、この本がお勧めです。