読書メモ:『UNIXという考え方』
3行まとめ
- 一つのことを上手くやる小さいもの同士を組み合わせる事で、梃子のように小さな労力で大きな効果を発揮する
- 移植性 >> 効率性。数値データをフラットファイルで管理する方法はデータの移植性を高め手編集を容易にする
- コマンド(プログラム)の利用者は人とは限らない、別のコマンドかもしれない、という考えを念頭に置き、拘束的なインターフェースは避ける
原著(The UNIX Philosophy)が1995年出版なので、「?」と思う予想はところどころあったものの、「考え方」(原著タイトルに基づけば「哲学」)の本だけあって中心となる内容に古びた印象はありませんでした。
UNIX系(Linux系)OS は必要に駆られた場合に使っているに過ぎず、どちらかというと扱いたくない億劫なシロモノなのですが、全体の思想をこうして読んでみると「使いにくい」と思っていた部分が受け入れられる気になりました。
後は UNIX 関係なく、自分用の小さなツール・スクリプトを作るときの指針の参考にもなったので、プログラマなら誰が読んでも得られるものがあると思います。
(しかし、せっかくの良書なので原著も買ってみようと思ったら、Kindle 版でも5000円超とは…。)
- 作者: Mike Gancarz,芳尾桂
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2001/02
- メディア: 単行本
- 購入: 40人 クリック: 498回
- この商品を含むブログ (140件) を見る