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本やゲームの感想など

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

砂糖・塩・脂肪:『フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠』

とても素晴らしいビジネスドキュメンタリー本でした。副次的な作用として、間食の予防、ダイエットにも役立ちそうです。 煽動的なタイトルとは裏腹に*1、常識的な消費者の視点で加工食品業者が行っている商品戦略、マーケティング戦略の裏側、負の影響を徹底…

SIY:『サーチ・インサイド・ユアセルフ』

瞑想関係の記事を見るたびに「信頼の置けそうな研究結果も出てるみたいだしやってみようかな、でも何だか胡散臭いしなー。」と思い続けて1年以上が経過していたものの、最近精神的に辛く感じる機会も少なくないし今年は少し実践してみるか、ということで Goo…

テクノロジーが注意を奪う:『神経ハイジャック ― もしも「注意力」が奪われたら』

2006年に携帯電話を操作しながらの「ながら運転」が原因で起きた交通事故を、関係者のバックグラウンドを詳細に調べてドキュメンタリー風の物語として進めながら、テクノロジーが浮き彫りにする注意力の限界やそれがもたらす社会への影響についてまとめ上げ…

言葉と思考:『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』

言語が思考に与える影響について、数々の説が主張され、そして否定される歴史を辿りながら、最近の研究成果を挙げて現在の知見をまとめている、科学系の読み物としてとても面白い本でした。 「年間ベストブックを多数受賞」だそうですが、納得です。 言語が…

小説感想:『紙の動物園』

とても良い短編集でした。 全体的に感傷的な文章なのですが、短編集にありがちな「ちょっといい話」ともまた違う、不思議な感じな物語が多かったです。 特にお気に入りの作品は「紙の動物園」、「もののあはれ」、「良い狩りを」。それ以外の作品もハズレは…

ゲーム感想:『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』

1/16 : ところどころ加筆修正。 ※ ネタバレ超注意!本編に関する重大なネタバレを含みます。クリア前の方は読まないことを強くお勧めします。 とりあえず本編クリアしたので殴り書きです。 いろいろ伏線の見落としや考察の不足があると思いますが、ご容赦下…

小説感想:『巨人たちの星』

『星を継ぐもの』、『ガニメデの優しい巨人』の続編である『巨人たちの星』を読みました。 巨人たちの星 (創元SF文庫)作者: ジェイムズ・P・ホーガン出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/12/12メディア: Kindle版この商品を含むブログ (4件) を見る …

小説感想:『ガニメデの優しい巨人』

お気に入りの SF小説の1つの『星を継ぐもの』の続編、『ガニメデの優しい巨人』を読みました。 ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)作者: ジェイムズ・P・ホーガン出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/12/12メディア: Kindle版この商品を含むブログ (…

小説感想:『高い城の男』

第二次世界大戦でドイツや日本を筆頭とした枢軸国が勝利し、その後の社会を支配しているという仮想世界を描いた小説、『高い城の男』を読みました。 高い城の男作者: フィリップ・K・ディック出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/11/30メディア: Kindle版…

漫画感想:『ベルサイユのばら』

『第3のギデオン』を読んでいたところ姉が勧めてくれた『ベルサイユのばら』を読みました。 ベルサイユのばら 文庫版 コミック 全5巻完結セット (化粧ケース入り) (集英社文庫―コミック版)作者: 池田理代子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/07/21メディ…

死にゆく中で生の意味と希望を探す:『When Breath Becomes Air』

多くのサイトで 2016年のベスト本の1つとして紹介されていた『When Breath Becomes Air』を読了しました。 When Breath Becomes Air作者: Paul Kalanithi出版社/メーカー: Random House発売日: 2016/01/12メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 脳神…