「創造性とは試行錯誤の結果なんだ」:『クリエイティブ・マインドセット』
デザイン会社のIDEO の創業者の兄弟による、創造力を養い発揮するためのアドバイス。
クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法
- 作者: デイヴィッド・ケリー,トム・ケリー,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 単行本
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原著タイトルは「Creative Confidence : Unleash the Creative Power Within Us All」。内容も、誰でも本当は Creative なんだ!という励ましのメッセージに溢れていて、ポジティブな気持ちになれました。実践的なアドバイスもいろいろあったので、改めて参考にし、自分の中の無力感を打ち消す助けにしたいと思います。
以下は、いつかこの記事を自分で見直した時に思い出したい、印象に残った項目のまとめです(胡散臭い人が話しかけているような文体になっていますが、本書の文体がこんな感じというわけではないです)。
創造性とは
「創造性とは常に結果論だということを学びました。問題を解決するたったひとつの名案をずばっと思いつくのが創造性ではありません。何百回と試行錯誤を繰り返した末に最良の解決策にたどり着くのが創造性なんです」
ということで、どんどんチャレンジして、どんどん失敗しよう。勝率100%の1勝よりも、勝率1%の2勝の方がすごいんだ。
「今日中に何とかする」
何か困ったこと・改善したいことが見つかったら「今日中に何とかできないか」と考えてみよう。理想的な解決策とは程遠いかもしれないけれど、「今日中に何とかできるかも」くらいのステップであれば、実際に行動に移せる可能性はぐっと高まる。
「先延ばし」とは戦えない、「抵抗」となら戦える
「先延ばし」という現象そのものや「先延ばししてしまう性格」といった抽象的なものに対して具体的なアクションをとることは難しい(自分の「意志の力」なんてあてにしてはいけないってことくらい、もう学んだでしょう?)。
でも、「先延ばし」の原因となっているもの、すなわち「抵抗」を明らかにすることができれば、それらはひとつひとつ対処できる。例えば...
- 上手にやらないと、という不安
- とにかくハードルを下げよう。「何かする」は、不完全さを恐れて「何もしない」よりも遥かによい。
- インターネットサーフィンをついついしてしまう
- 準備が億劫だ
- とにかく簡単に始められるようにしよう。例えばパソコンでの何かをするのであれば、自動でそのためのソフトを開くようにしよう。
- それでもついついサボってしまう
- 家族や友人に「自分はこれをやる。やってなかったら罰金をとっていいから指摘してださい!」と宣言しよう(自分の意志の力がだめなら、他の人の意志の力に頼るんだ)。
1日に点数を付けよう
クリエイティビティを最も発揮できる領域は、自分が楽しめる領域、得意な領域だ。では、自分が楽しめる領域って何だろう?自分は何に満足感や充実感を得ているんだろうか?自分のことは、わかるようで、よくわからない。ならばデータに頼ろうではないか。「失敗のレジュメ」や、「バグリスト」の種も含めて、毎日以下のことを記録してみよう。
- 何をした?どう感じた?
- 最高の気分だった出来事は?
- 最低の気分だった出来事は?
- 今日をもっと良くするにはどうしたらよかっただろうか?
- 何か不満に思ったこと、改善したいと思ったことは?