小説感想:『ノンストップ! 』
導入は良かったもののそれ以降は可もなく不可もなく、良作と呼ぶには何かが足りないという印象でした。
「ノンストップ!」(原題は Relentless なので、絶え間なく、とか容赦なく、というイメージ)というタイトルの通りテンポよく話は進み新たな謎が出てくるので読ませる力はあるものの、終わってみれば驚くような逆転劇や真相はなく、ちょっと期待はずれで残念な感じです。
加えて、主人公・味方・敵、どの陣営のキャラクターにもあまり魅力を感じられませんでした。これも悪くはないけど良くもないというか、特徴が足りないというか、(小説には)よくいそうというか。
読んでいる間はそれなりに楽しめましたが、あまり心に残るものはありませんでした。
- 作者: サイモン・カーニック,佐藤耕士
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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