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小説感想:『ダンガンロンパ霧切 3・4』

密室十二宮編。まさか 3, 4巻でも終わらず 5巻に続くとは。

3巻

トリックの机上の空論っぽさがダントツ。いや、本当に上手くいくのかもしれないけれど、手間とリスクが大きすぎるというか、もっとシンプルでいいよねっていう。まぁキャラ物小説だからその辺りには期待していないにしても、あの犯人の追い詰め方はさすがにないんじゃないかなぁ…?あの状態になったら犯人は行動を起こさないと思うんだけど。

しかしキャラ物小説としてはトリプルゼロクラスの『安楽椅子伯爵』と『Ghost in the Mirror』の登場、ラスボス(?)である『変奏探偵』の暗躍など、相変わらずいい意味で癖の強いダンガンロンパっぽい「超」な感じのキャラクターが出てきていい感じ。

ダンガンロンパ霧切 3 (星海社FICTIONS)

ダンガンロンパ霧切 3 (星海社FICTIONS)

4巻

3巻で登場した探偵たちを仲間につけ、引き続き密室十二宮編。魚住絶姫さんへの言及があるとは思わなかった。トリックは前巻ほどの無理はない感じ。トンデモ物理 + 心理トリック。心理トリックの方は「密室十二宮」という状況を上手く使っていてなるほどと思った。

「犯罪被害者救済委員会」に対して、主人公たちも組織だって戦っていくことになるのかな?皆いいキャラしてるので、それぞれ上手く活躍しつつ一本にまとまるといいな。

ダンガンロンパ霧切 4 (星海社FICTIONS)

ダンガンロンパ霧切 4 (星海社FICTIONS)