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ゲーム感想:『Undertale』

※ ネタバレ注意

ネット上で一種のカルト的な人気があるゲーム。気になっていたのでプレイしました。

Steam 上で「圧倒的に好評」なのは「こういうゲームが好きな人がプレイしている」ということに起因する部分も多いとは思いますが、それでも「こういうゲームが好きそうで、実際に手を出した人」を十分に満足させられた、という事実は信用できる評価です。

実際プレイしてみてすごく面白かったです。メタなネタが大丈夫な人にはきっちり刺さるゲームだと思います。

良いところ

RPG の常識」を逆手にとったシステム・ストーリー

「誰も殺さなくてよい RPG」という名目で、殺さなくても敵を退けることができる、このシステムがストーリーといい感じにリンクしていました。ラスボス前に Exp*1 と Lv*2の本当の意味が明かされたときにはっとさせられる感じは、なかなか味わえないものだったと思います。

他にも、ノーマルルートでラスボス戦で「Mercy」コマンドが砕かれるところやセーブするときに繰り返し現れた "filled with determination" という一文が出てくるところ、Pルートのラスボス戦で「Save」が「ゲームを保存する」ではなく「誰かを助ける」という意味で使われるところなど、メタなレベルでの演出が良い感じでした。

レベル上げは不要、お使いイベントもコレクション要素もなしで、贅肉になりかねない要素がきっちり省かれていたことも良かったです。

シューティング要素(?)のある戦闘

基本的に回避だけなのでシューティングといっていいのかはわかりませんが、これのおかげでレベル上げをしなくても最後まで進める、というのが自然でしたし、難易度もいい感じでした。

(Gルートは未プレイです。多分Gルートだと「いい感じ」では済まない難易度なのでしょう…)

キャラクター

ストーリー自体がコンパクトなので登場キャラクターも多くなく、その分ちゃんとキャラが立っています。皆それぞれ魅力的でカッコいい。

音楽

戦闘曲もダンジョン中の曲もわかりやすくカッコいいです。しんみり系のイベント曲も美しく、サントラ付きを買って正解でした。

悪いところ

特に思いあたりませんが…強いていえば、セーブデータが複数作れないところでしょうか?とはいえ、だからこそ、という演出なので、実際に複数セーブデータ作れたらいろいろと台無しになるんですよね。

あとはダッシュができないところですかね?全体通してもマップは広くないとはいえ、周回プレイ時には少し移動が面倒に思いました。


この先もこんなゲームに出会えますように。

*1:Execution Point

*2:Love : Level of Violence