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読書メモ:『陽気なギャングは三つ数えろ』

陽気なギャングシリーズ9年ぶりの新作です。Amazon のランキングで見かけて、嬉しい驚きに惹かれて衝動買いしてしまいました。

敵役のクズ度が高いのに引っ張られて「陽気なギャング」にしては少し暗い気持ちになったりもしましたが、それでも最後にはなんとかなる、と安心して読めるのがシリーズ物の良い所です。

今作も、展開にかなりの無理は感じつつも、どうやってこの状況を打開するんだろうと最後まで楽しく読めました。

作品の中の世界でも監視カメラが増えたり人々が携帯電話を持ったりで強盗はやりにくくなっているようですが、キャラクターが魅力的なシリーズなのでぜひ次の作品も読みたいですね。次作でも登場できそうなフラグが立っている新キャラクターがいるのも気になるところです。

そもそもシリーズを通して「強盗を行うこと」は話の前座みたいなものなので、次こそ「強盗からは足を洗っている」という設定でも面白そうです。

(そういえば、彼らはなんで強盗してるんでしたっけね?お金が必要なだけなら、人間嘘発見器さんが対人的な駆け引きができるギャンブルで荒稼ぎできそうですけどね。今作で魅せたように。)