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本やゲームの感想など

読書メモ:『桜井政博のゲームを作って思うこと2』

主にスマブラ for 3DS / WiiU と新パルテナの開発を題材に、ゲーム制作で心掛けていることや制作プロセスに関すること、そしてゲーム作りの大変さ(やばい)などが書かれたコラム集。「スマブラ」という超大作がコラムの時間軸上にずっと居座っているせいか、前著と比べて、ゲーム作りの苛酷さ(とてもやばい)をひしひしと感じるコラムがちらほらで心配になりますね。。。

3ポイントメモ

  • 娯楽作品が作られる、できあがる、というのは当然のことではない。多くの人の多大な労力によって成り立っている
  • 娯楽業界の競争は極めて厳しい。世界中で自分の作品に心血を注いでいるクリエイターや、過去の娯楽の蓄積との見えない競争が常にある
  • 作り手は作ってなんぼ、発信することで満足していては駄目

最近では『ファイアーエムブレムif 白夜王国』と『大逆転裁判』にネガティブよりな感想を書いていますが、作品に対しては正直に思うことを書きつつも、制作者への敬意は忘れないようにしたいものです。

その他メモ

  • 最近のゲームは"がんばって達成する喜び"を忘れて、あるいは恐れているような気がします。(…)敷居を下げることと、遊びたい人がガッツリ遊べること。この両立を毎回考えています。
  • "自分のためではなく、これを遊ぶ人のために何かを作っている"
  • ゲームは努力した結果が出ないと面白くない…だけど相反して、結果が見えている試合ほどつまらないものもない。
  • 苦労は時間が経てばいずれ忘れる反面、作品は確実に残る
  • 目的はあるけど、立場はない。時代に応じて、自分の得意なワザで社会貢献をする

姉妹本も読んでみようと思います。