書評:『伝わっているか?宣伝会議』
表紙の「伊坂幸太郎推薦」という言葉に惹かれて、2015年4月の Kindle オーナーライブラリは『伝わっているか? 宣伝会議』を借りました。
- 作者: 小西利行
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2014/06/05
- メディア: Kindle版
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ドヤ顔で「伝わっているか?」と問いかけるイルカと相談者との対話形式で進む、コミュニケーションのテクニック集的な本です。イルカと相談者の会話がお面白く、読み物としても良書(なんとなく伊坂幸太郎推薦というのがわかるような気がする本です)。
このような系統の本を読んだことがある人にとって目新しい手法はあまりないと思いますが、こういう事は定期的にリマインドしないと気が抜けてしまうものなので、復習のために借りるのは十分ありだと思います。
印象に残った伝わるメソッド「共感図」
こんな感じ。
相手が望んでいることと、自分が伝えたいこと(自分が相手に望んでいること)を書き出していって、重なる部分を探す、という使い方をします。もっと即時的なメソッドも多く紹介されていますが、こういう抽象的な、考え方の基となるシンプルな図が好きです。
難しいコミュニケーションというのは往々にして「相手が望んでいないであろうこと」をどう伝えるか、という場合であることが多いのですが、そこをなんとか、間接的にでも「相手が望んでいること」と繋げられるよう努力しましょう、という意識付けの助けになりそうです。
最後に一点、紙媒体の本のフォーマットをそのまま表示するタイプの Kindle 本なのでハイライト機能や文字サイズ調整ができませんのでご注意を。