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本やゲームの感想など

小説感想:『すべての見えない光』

プロット、構成、文体、どれも非常に優れた素晴らしい小説でした。 すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)作者: アンソニードーア,Anthony Doerr,藤井光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/08/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (18件) を見…

ゲーム感想:『LiEat』

詐欺師の男性と嘘を食べるドラゴンの女の子(かわいい)の物語。自分は Steam で購入しましたが、フリーで公開されているもののようです。 store.steampowered.com RPG 要素(戦闘)はおまけ程度で、移動と会話がメインのゲーム。三部作で一作の所要時間は 3…

小説感想:『虚ろな十字架』

相変わらず東野圭吾氏の作品は読みやすいなぁ、というのが第一印象です。 本書は「死刑の是非」という重めのテーマを扱っている、ということだったので「さまよう刃」くらいキツいものを覚悟していたのですが、その点は良くも悪くも大分ライトに抑えられてい…

ゲーム感想:『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』

プレイヤーはバーテンダーとして、お客からのリクエストに答えるようなカクテルを出しつつ、会話を読んで楽しむゲーム。出すカクテルによって会話が変わったりするので、カクテルが選択肢の代わりのノベルゲーム、のようなものと思っておけばそんなに間違っ…

小説感想:『ヒトラーの描いた薔薇 』

ハーラン・エリスン短編集。 (サイエンス要素があるかは置いておいて)がっつりと SF してる感じで毎回世界設定が大きく変わるので、少し読むのに疲れました。自分が宗教や神話、政治の知識と感覚に乏しいせいか、よくわからなかったものもいくつか。 表題…

ゲーム感想:『OneShot』

とりあえず1回クリアしたのでエントリーを。2周目も追ってプレイしようと思います。主人公の Niko 君が健気でとてもかわいい。 store.steampowered.com 脱出ゲームに近い感じで、周りを探索してアイテムを集め、時に集めたアイテムを組み合わせながら次の場…

ゲーム感想:『Ori and the Blind Forest』

幻想的なグラフィックが特徴的な 2D アクションゲーム。オープニングから惹き込まれます。エリアの探索・突破を楽しむスタイルのゲームで、操作感が良く、触っていて気持ちのよいゲームでした。個人的にはこのくらいの画面サイズとキャラクターサイズ比(キ…

無意識を意識する:『「誘う」ブランド - 脳が無意識に選択する。心に入り込むブランド構築法』

著者が「ブランド・ファンタジー」と呼ぶ、意識的・無意識的にブランドと結びつく連想、印象に目を向けてブランディングをしていくべき、という話。 「誘う」ブランド - 脳が無意識に選択する。心に入り込むブランド構築法作者: ダリル・ウェーバー,手嶋由美…

小説感想:『母の記憶に』

ケン・リュウ氏の短編集。『紙の動物園』に続いてこちらもとても面白かった。 特に気に入ったのは「母の記憶に」、「存在」、「シミュラクラ」、「カサンドラ」。 表題作の「母の記憶に」はアイディアからして凄く面白いし、どこかで読んだことのあるような…

自由市場という幻想:『最後の資本主義』

資本主義を脅かしているのは、今や共産主義や全体主義でもなく、現代社会の成長と安定に不可欠な「信用」の弱体化である。大多数の人たちが、自分や子どもたちに成功への機会が公平に与えられているとは信じなくなったとき、(中略)現代社会は瓦解し始める…

母の愛とアパルトヘイト:『Born A Crime: Stories from a South African Childhood』

南アフリカ出身のコメディアン、 Trevor Noah という方の回顧録。 この方を知っていた訳ではないのですが、ビル・ゲイツ氏の今年の夏のオススメ本の一冊に紹介されていて興味を持ったので読んでみました(gatesnote | 5 Good Summer Reads)。 知らない人の…

小説感想:『ダンガンロンパ霧切 5』

『密室十二宮』完結編(ようやく)。 トリックは相変わらず、理論上は確かにできるんだろうけど、的なタイプ。リブラ女学院のトリックはダンガンロンパ本編経験者なら種明かし前になんとなくの予想はついたのでは。 前巻までに仲間に引き入れた探偵たち扱い…

ゲーム感想:『追放選挙』

最初の『選挙』が終わったところで「これはプレイするモチベーション保てないなー」と思って止めました。もう少し時間的に余裕がある時期であればもう少しプレイしてみたかもしれませんが…。 追放選挙出版社/メーカー: 日本一ソフトウェア発売日: 2017/04/27…

微生物との共存:『10% Human: How Your Body's Microbes Hold the Key to Health and Happiness』

微生物、とくに人の腸に棲みついている微生物が人の健康にいかに与えるかについて、肥満や花粉症、アレルギーといった身近なものから自閉症などの精神的な病気までをも絡めて、多くの研究を引用している紹介した本。 『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態…

意味ってなんだ:『哲学入門』

「意味」や「機能」、「目的」とは何だろう?「石ころ」みたいに物理的に存在するものとは何か違うよね?といった感じの「ありそうでなさそうでやっぱりあるもの」について唯物論(物理主義)的なスタンスでそれらの存在と起源を説明することを目指した本。 …

ほぼプレゼン資料の作り方:『Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』

何となく表紙に惹かれて読んでみましたが、正直なところ微妙でした。 Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書作者: 清水淳子出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社発売日: 2017/01/27メディア: 単行本この商品を含むブログ …

小説感想:『さよならを待つふたりのために 』

ヘイゼルは16歳.甲状腺がんが肺に転移して,酸素ボンベが手放せないまま,もう三年も闘病をつづけている.骨肉腫で片足を失った少年オーガスタスと出会い,互いにひかれあうが…….生きて人を愛することのおかしみや喜びをまっすぐに描き,死をみつめながら…

???:『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 超高校級の公式設定資料集』

意外性のある結末で様々な反響を呼んだ『ニューダンガンロンパV3』の公式設定資料集。 ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 超高校級の公式設定資料集作者: 週刊ファミ通編集部出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/04/28メディア: 単行本こ…

平凡な日常に幸せを感じる方法:『Joy on Demand』

元 Google のエンジニアが書いた瞑想本として有名な『Search Inside Yourself』(SIY) の続編。見かけた時(この記事を書いている今も)約90%OFFの250円弱というセール中だったのでとりあえず買って読んでみました。 SIY よりもより手軽に日常に取り入れられ…

小説感想:『ノンストップ! 』

導入は良かったもののそれ以降は可もなく不可もなく、良作と呼ぶには何かが足りないという印象でした。 「ノンストップ!」(原題は Relentless なので、絶え間なく、とか容赦なく、というイメージ)というタイトルの通りテンポよく話は進み新たな謎が出てく…

ゲーム感想:『オーディンスフィア レイヴスラシル 』

難易度ノーマルでプレイで、20時間弱でクリア。アクションは気持ちよく快適で、苦戦する場面はほとんどありませんでした。使いやすい技のゴリ押しで大体大丈夫です。 オーディンスフィア レイヴスラシル - PS4出版社/メーカー: アトラス発売日: 2016/01/14メ…

小説感想:『ささやく真実』

コンパクトで読みやすく、無駄のないフーダニットもの。 最後の犯人を追い詰めるための仕掛けについては都合が良すぎる印象を受けましたが、犯人の絞り込みに用いられた手掛かりは自体は明確で「よく考えればそうじゃん!」と納得できるものでした。 被害者…

ゲーム感想:『ペルソナ5』

初ペルソナシリーズ。終わった時の「名残惜しさ」が凄く印象的なゲームでした。 やり込み的なことは行わなかったにも関わらず、1週のプレイ時間は70時間ほど。 ペルソナ5 - PS4出版社/メーカー: アトラス発売日: 2016/09/15メディア: Video Gameこの商品を含…

人類あるいは全ての生物の起源:『生命、エネルギー、進化』

生命・細胞がどこで、どのようなプロセスで発生したのか、という命の起源の問題に対する答えから始まり、その説を元にすれば有性生殖はなぜ生み出されたのか、老化と死はなぜ避けられないのか、という現代の生物が持つ特徴を導き出せる、ということを示す。…

動画感想:『【東方】超幻想郷級のダンガンロンパ Part24』

とても楽しみにしているシリーズの待望の新パート。毎回クオリティの高さに驚かされっぱなしで、今回も情報がガンガン増えて裁判への楽しみが増すばかりです。 とりあえず見た、という記録のために記事を書きつつ、本格的に考え出すのは裁判パート前半が終わ…

【38冊】2017年1月~3月に読んだ本の振り返り

ブログに記載していないものも含めて、1月~3月に読んだ本は計38冊(1月10冊、2月13冊、3月15冊)でした。 この間に読んだ特に面白かった本を採りあげた後、今期の反省と次期 3ヶ月の目標について書き留めます。 ベスト5 1位:フードトラップ 2位:恐怖の哲学…

本当の問題を探すには:『ライト、ついてますか―問題発見の人間学』

上司に「プログラミング関係でオススメの本」として幾つか挙げていただいた内の一冊。 とはいえプログラミングの話は例として挙げられる程度で、内容自体は万人向け。 軽快な口語体で、フィクションのエピソードをベースに、解くべき問題そのものについて考…

小説感想:『ハルビン・カフェ』

文庫で約600ページの長編小説。第5回(2003年)大藪春彦賞受賞。 警察、公安、中国・朝鮮・ロシアのマフィア、そして「P」が織りなす複雑な組織・人間関係が背景に、過去の事件の復讐のために幕を開けた最後の事件の操作を通してテロ組織を導いた男に迫って…

書評:『ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装』

タイトルに偽りなしでした。 ディープラーニングの各要素技術についての理論を説明した後、Python + NumPy (行列計算等に利用)+ Matplotlib(結果の可視化に利用)を用いて実際に実装してみる、ということを繰り返して、手書き文字(数字)認識の精度を高め…

小説感想:『犯罪』

2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位の短編集。 犯罪事件の物理的な謎の解明ではなく、罪を犯すに至るまでの犯罪者の心理描写に重きが置かれている。 飛び抜けてこれが良い、と言う短編は特になかったが、一貫として淡々とした文体で全体を通して読みやす…