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本やゲームの感想など

人は弱いもの:『The Road to Character』

ビル・ゲイツ氏の2015年のおすすめの本 の一冊。 昨今の行き過ぎた「あなたは特別です、自分を信じて自分のやりたいことをやろう!」という風潮に警鐘をならし、謙虚さ自制心、周りへの敬意の重要さを説く本です。 ちょうど年始で、「自分」に関する目標を「…

実は身近な量子の世界 :『量子力学で生命の謎を解く』

原題は『Life on the Edge』というのですが、カッコいいタイトルですね!私たち生命は古典物理学と量子力学との堺を跨いで維持されている、という主題にも合っていてとてもクールです。 (邦題のシンプルなわかりやすさも、これはこれでとても好印象です。)…

意図を持って設計しよう:『売れるゲームの UI/UX 制作現場の舞台裏』

扱っている一つ一つのゲームに対する説明が丁寧で、「よく考えられて作られているなー」と関心、納得できるものでした。製品版の UI/UX だけでなく、そこに至るまでの初期構想や過程も紹介されているので、どういう意図で最終的にそうしたのかということが明…

善悪は直感で決まり、理屈は後からついてくる:『〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義』

脳が意識をつくり、脳が物理法則に従うのであれば、自由意志とは幻想なのではないか…、というよくある(?)疑問に対して、多くの科学的な研究を挙げて「今までにわかっていること」と「まだわかっていないこと」を幅広く解説した良書でした。 また、個人レ…

アーティストじゃなくても読めた:『Unreal Engine 4 マテリアルデザイン入門』

インストールした後ちょっと遊んで放置していた Unreal Engine を再び触り始めました。で、再開に際して今までよくわかっていなかったマテリアルというものについて学んでみようとこの本を手にとったわけですが、非常に良かったです。 UnrealEngine4マテリア…

Kindle オーナーライブラリーで読んだ本・おすすめの本のまとめ:2017年1月更新

おすすめ度 + 一言コメントくらいの情報量で記載しています。詳細については Amazon の商品紹介ページを御覧ください。 特にオススメのものには見出しに ★ マークをつけています。 Kindle オーナーライブラリーで借りたい本が思いつかない時の参考などにどう…

キメラ動物と臓器工場の是非:『生命の未来を変えた男 山中伸弥・iPS細胞革命』

今回取り上げる本は『生命の未来を変えた男 山中伸弥・iPS細胞革命』です。 山中伸弥教授の伝記のように感じるタイトルではありますが、内容の主題はむしろ『iPS細胞革命』で、iPS細胞の研究を中心とした医療技術革新がもたらす未来の医療の可能性とそれに伴…

最多の細胞いえますか?:『人体 ミクロの大冒険 60兆の細胞が紡ぐ人生』

今回取り上げる本は、NHKスペシャル『人体 ミクロの大冒険』の書籍版、『人体 ミクロの大冒険 60兆の細胞が紡ぐ人生 (角川書店単行本)』です(最多の細胞の正解はこちら*1)。 内容紹介引用 一言感想 内容の一部紹介 妊娠中に母親が痩せていると子供は太り…

読書メモ:『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』

事実ベースの文章をスムーズに書けるようになるための優れた教本だと思いました。 「良い文章とは完読される文章である」と最初に定義してあることで、はっきりとした目的意識と納得感を持って説明を読み進めることができます。 書く前の準備や推敲、ブラッ…

読書メモ:『陽気なギャングは三つ数えろ』

陽気なギャングシリーズ9年ぶりの新作です。Amazon のランキングで見かけて、嬉しい驚きに惹かれて衝動買いしてしまいました。 敵役のクズ度が高いのに引っ張られて「陽気なギャング」にしては少し暗い気持ちになったりもしましたが、それでも最後にはなん…

読書メモ:『2001: A Space Odyssey (English Edition)』

『2001年宇宙の旅』ですね。まさかこれほどの有名作品の原著が Kindle オーナーライブラリにあるとは。 今まで、タイトルと HAL という AI(?) の存在くらいは知っていたものの、読んだことも映画を見たこともなかったので、無料で読める機会を利用して読んで…

読書メモ:『NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧』

人生に何を期待できるか、ではなく、(自分の)人生に何が期待されているかを考えよう という言葉に尽きるのかなと。 「人生とはこうあるべきだ」というように、一般的な概念としての人生に期待できるものを求めるのではなく、今自分に与えられた人生から何…

読書メモ:『The Man Who Mistook His Wife for a Hat』

日本語版は『妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ文庫NF)』 脳障害を持った患者のエピソード集。 脳の不思議さ・複雑さを思い知ることできます。結構昔の本なのですが、それぞれの症状の人間的な側面に光が当てられているので古さは感じませんでした。 原著で…

読書メモ:『意識はいつ生まれるのか』

「意識とは何か、どうすれば測れるのか?」という謎に対して 意識に関して唯一、真に有望な基礎理論 とされる統合情報理論扱って迫るポピュラー・サイエンス本。 興味深い題材がとても読みやすく書かれており、楽しめました。 人体というのは本当に面白いな…

読書メモ:『代替医療のトリック』

3ポイントメモ 代表的な代替医療である鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法の4つについて、プラシーボ効果以上の効果はないと言ってほぼ間違いない 効果がない、と証明されているものがほとんどであり、効果があると実証されているものは皆…

読書メモ:『星を継ぐもの』

月面で発見された、正体不明の5万年前の白骨死体の正体を巡る物語。チャーリーと名付けられたその死体は人類の祖先なのか、異星人なのか、なぜ、どのようにして彼は最期の時を迎えたのか、彼が生きた文明はどこに存在し、その後どうなったのか。 星を継ぐも…

読書メモ:『アルジャーノンに花束を』

精神障害を持つ男性が、脳外科手術によって常人を遙かに超える知能を得るも、その後段々とその知能を失い最後には元の状態に戻るまでの軌跡を、その男性の経過報告(手記)という形で書かれた小説。 アルジャーノンに花束を〔新版〕作者: ダニエルキイス出版…

読書メモ:『ヘルシープログラマ』

プログラミングを楽しく続けるための健康Hack というサブタイトルですが、もちろんプログラマー以外でも、椅子に座ってディスプレイを眺める時間が長い人ならいろいろと参考になるかと(とはいえ、文章の書き方や使われている用語は明らかにプログラマ向けな…

読書メモ:『NEXT WORLD』

多種多様な「未来の社会の形を大きく変える可能性のある技術」が紹介されている本。 紹介されている技術の幅が広いので、こういうネタが好きで既にいろいろ知っている、という人でも、多くの新しい話題に触れることができると思います。 こういう革新的な技…

読書メモ:『ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!』

「人生というゲーム」にちゃんと向き合うことになった時、ゲーマーの人たちの持っているポテンシャルってのはかなりのもんなんじゃないかとは思うんです。 という言葉が出てくる第一回から始まって、川上量生氏と、ゲーマーやそうでない人が対談形式でいろい…

読書メモ:『桜井政博のゲームを作って思うこと2』

主にスマブラ for 3DS / WiiU と新パルテナの開発を題材に、ゲーム制作で心掛けていることや制作プロセスに関すること、そしてゲーム作りの大変さ(やばい)などが書かれたコラム集。「スマブラ」という超大作がコラムの時間軸上にずっと居座っているせいか…

読書メモ:『声に出して踏みたい韻』

「ラッパーが踏む奴(笑)」の「(笑)」を取り除くために書かれた、韻の徹底解説本 です。(本書「はじめに」から引用) 私はラッパーどころかラップ好きですらなく(嫌いでもない)、音楽自体あまり聴く方ではありませんが「聞き心地の良い言葉のリズムを…

読書メモ:『誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論』

3行まとめ 「ヒューマンエラー」といって人を責めて終わらせてしまっては問題の解消に繋がらない。そのエラーが起きた真の原因を「なぜ」を繰り返して徹底的に追求する 良いデザインは、直感的な概念モデルを提供し、アフォーダンス、シグニファイア、制約、…

読書メモ:『知ろうとすること。』

3行まとめ 人は「科学的に大丈夫」という言葉で常に安心できる訳ではないけれど、「科学的に正しいことを選びたい」という意志があるだけで少し未来をよく出来る気がする どんな非常事態でも、叫ばないでちゃんと説明してくれる人を見つけなきゃならない 検…

読書メモ:『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』

3行まとめ 社会側・制度側の変革が必要な一方で、問題による被害を受けている当事者達(この本では主に女性)が一歩踏み出し声を挙げる必要がある。問題がない(既に解決した)ふりをしていては何時までも解決しない 多くの女性が権力のある地位に就くことが…

読書メモ:『人と企業はどこで間違えるのか?』

3行まとめ(?10個のエピソードの中の3つから心に残った点を選択) 結局のところ、消費者こそが市場の唯一無二の独裁者であり、企業が、自分の都合の良い製品を消費者に押し付けることはできない 企業は、バランスを取りつつ重要な社会的関心事について立場…

読書メモ:『IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみる』

3行まとめ(ドキュメンタリー本にまとめも何もないですが) ワトソンは自然言語を理解する質問応答システムであり、アメリカの人気クイズ番組「ジョパディ!」で人間のチャンピオンに勝つという目標のもと IBM によって研究開発された(結果は完勝) ブラン…

読書メモ:『Values at Play in Digital Games』

3行まとめ ゲームは、ストーリー、キャラクター、選択可能な行動とその結果・報酬、NPCや環境との相互作用、他プレイヤーとの関わり方など、いろいろな要素を通して、ある種の価値観の形成をプレイヤーに促す効果がある(ただし、同じゲームでもプレイヤーの…

読書メモ:『UNIXという考え方』

3行まとめ 一つのことを上手くやる小さいもの同士を組み合わせる事で、梃子のように小さな労力で大きな効果を発揮する 移植性 >> 効率性。数値データをフラットファイルで管理する方法はデータの移植性を高め手編集を容易にする コマンド(プログラム)の利…

読書メモ:『ここらで広告コピーの本当の話をします。』

3行まとめ 広告コピーは、モノとヒトとの関係を言葉で定義することで、新たな価値を創りだしたり価値を高めたりする 「自分に関係がある」と一瞬で感じてもらえるキャッチフレーズを、商品自身の特性ではなく、競合商品・サービスに対する優位性(USP : Uniq…

読書メモ:『時間資本主義の到来』

3行まとめ 科学や思想の発達によって、人類は自然(衣食住)や社会(身分、知識、情報)から課せられる制約を克服し続けてきたが、「時間」という克服不能な制約条件が浮かび上がってきた スマートフォンを筆頭にした IT 技術の進歩により、今まで有意義に使…

読書メモ:『インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ』

6行まとめ(?) インターネットの次のスターは、コンテンツを集めるだけでなく、その意味や文脈を解き明かしてくれる解説者(ロールモデルは池上彰さん) 「ビッグデータ」の流行に乗ろうとしている企業の中には、自分に身近な「小さな、でも確かな情報」…

書評:『Reality is Broken』(幸せな未来は「ゲーム」が創る)

3行まとめ 現実はゲームのように、明確で自分の能力に合った目標とその達成のための手順を与えてくれることがなく、即応的なフィードバックや分かりやすい報酬にも欠けているので、取り組みにくい 逆に、ゲームのそのような仕組みを現実に取り入れることで、…

書評:『火星の人類学者』

『知の逆転 (NHK出版新書 395)』を読んで気になったので、オリヴァー・サックス著の『火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)』を読んでみました。 『火星の人類学者』は、表題となった、自身を「火星の人類学者」と表する動物学者を…

書評:『融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論』

3行まとめ IoT の発展などにより、ネットの情報は「人が作り、それを他の誰かが見て、理解し、適用するもの」から「ネットにつながったデバイスが直接生成・利用するもの」に変化する ヒューマンインターフェースの目標は、人が操作対象との間に一体感を感じ…

書評:『0ベース思考』

3行まとめ 「わからない」という事を認める 先入観を捨てて問題の前提を見直す 関係者の持つ隠れたインセンティブを考える 0ベース思考作者: スティーヴン・レヴィット,スティーヴン・ダブナー出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2015/02/13メディア: …

書評:『伝わっているか?宣伝会議』

表紙の「伊坂幸太郎推薦」という言葉に惹かれて、2015年4月の Kindle オーナーライブラリは『伝わっているか? 宣伝会議』を借りました。 伝わっているか? 宣伝会議作者: 小西利行出版社/メーカー: 宣伝会議発売日: 2014/06/05メディア: Kindle版この商品を…

書評:『コピーキャット - 模倣者こそがイノベーションを起こす』

ビジネス戦略としての「模倣」の有効性を、費用対効果という具体例を出しながら詳しく語る本です。ビジネスやお金の儲け方に興味がある人なら読んで損はありません。 コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす作者: オーデッドシェンカー出版社/メ…

書評:『知の逆転』 - 偉人の思考への足がかりに

新年度の始まり前に読むのに相応しい、学ぶ意欲、考える意欲を刺激してくれるとても良い本でした。新書サイズで 6人の偉人のインタビューの内容が載っているので、それぞれの著書や、挙げられた推薦文を手に取る取っ掛かりとして最適です。 大きなネタバレに…