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本やゲームの感想など

小説

小説感想:『ダンガンロンパ霧切 5』

『密室十二宮』完結編(ようやく)。 トリックは相変わらず、理論上は確かにできるんだろうけど、的なタイプ。リブラ女学院のトリックはダンガンロンパ本編経験者なら種明かし前になんとなくの予想はついたのでは。 前巻までに仲間に引き入れた探偵たち扱い…

小説感想:『さよならを待つふたりのために 』

ヘイゼルは16歳.甲状腺がんが肺に転移して,酸素ボンベが手放せないまま,もう三年も闘病をつづけている.骨肉腫で片足を失った少年オーガスタスと出会い,互いにひかれあうが…….生きて人を愛することのおかしみや喜びをまっすぐに描き,死をみつめながら…

小説感想:『ノンストップ! 』

導入は良かったもののそれ以降は可もなく不可もなく、良作と呼ぶには何かが足りないという印象でした。 「ノンストップ!」(原題は Relentless なので、絶え間なく、とか容赦なく、というイメージ)というタイトルの通りテンポよく話は進み新たな謎が出てく…

小説感想:『ささやく真実』

コンパクトで読みやすく、無駄のないフーダニットもの。 最後の犯人を追い詰めるための仕掛けについては都合が良すぎる印象を受けましたが、犯人の絞り込みに用いられた手掛かりは自体は明確で「よく考えればそうじゃん!」と納得できるものでした。 被害者…

小説感想:『ハルビン・カフェ』

文庫で約600ページの長編小説。第5回(2003年)大藪春彦賞受賞。 警察、公安、中国・朝鮮・ロシアのマフィア、そして「P」が織りなす複雑な組織・人間関係が背景に、過去の事件の復讐のために幕を開けた最後の事件の操作を通してテロ組織を導いた男に迫って…

小説感想:『犯罪』

2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位の短編集。 犯罪事件の物理的な謎の解明ではなく、罪を犯すに至るまでの犯罪者の心理描写に重きが置かれている。 飛び抜けてこれが良い、と言う短編は特になかったが、一貫として淡々とした文体で全体を通して読みやす…

小説感想:『百年の孤独』

なんと言えばいいのか…。 正直なところ、面白くはなかったです。つまらなかったかというとそれも何か違う感想な気はするのですが、シンプルにストーリーを楽しめたということはなく、独特の雰囲気を感じることができた、という印象です。 村上春樹を読んで「…

小説感想:『ダンガンロンパ霧切 3・4』

密室十二宮編。まさか 3, 4巻でも終わらず 5巻に続くとは。 3巻 トリックの机上の空論っぽさがダントツ。いや、本当に上手くいくのかもしれないけれど、手間とリスクが大きすぎるというか、もっとシンプルでいいよねっていう。まぁキャラ物小説だからその辺…

小説感想:『戦場のコックたち』

青春ミステリという紹介をみましたが、青春という言葉から連想するような爽やかさからは遠く、ミステリ要素もあくまで(良い)味付けで、全体としては「戦争もの」。 戦争の描写はしっかりと厳しく、コックとして戦争に参加した主人公もいつの間にか戦闘に慣…

小説感想:『紙の動物園』

とても良い短編集でした。 全体的に感傷的な文章なのですが、短編集にありがちな「ちょっといい話」ともまた違う、不思議な感じな物語が多かったです。 特にお気に入りの作品は「紙の動物園」、「もののあはれ」、「良い狩りを」。それ以外の作品もハズレは…

小説感想:『巨人たちの星』

『星を継ぐもの』、『ガニメデの優しい巨人』の続編である『巨人たちの星』を読みました。 巨人たちの星 (創元SF文庫)作者: ジェイムズ・P・ホーガン出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/12/12メディア: Kindle版この商品を含むブログ (4件) を見る …

小説感想:『ガニメデの優しい巨人』

お気に入りの SF小説の1つの『星を継ぐもの』の続編、『ガニメデの優しい巨人』を読みました。 ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)作者: ジェイムズ・P・ホーガン出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/12/12メディア: Kindle版この商品を含むブログ (…

小説感想:『高い城の男』

第二次世界大戦でドイツや日本を筆頭とした枢軸国が勝利し、その後の社会を支配しているという仮想世界を描いた小説、『高い城の男』を読みました。 高い城の男作者: フィリップ・K・ディック出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/11/30メディア: Kindle版…

小説感想:『本泥棒』

わたしは言葉を憎み、言葉を愛してきた。 その言葉を正しく使えていればいいのだけれど。 第二次世界大戦下のドイツにおいて、ヒトラー総統が言葉によってもたらしたユダヤ人迫害や戦争に翻弄されながら、言葉によって救われた女の子の物語。 戦争中の街が舞…

小説感想:『Never Let Me Go』

少し暗い道をゆったり歩くような独特の雰囲気の小説で、大きな事件やどんでん返しという仕掛けがないにも関わらず最後まで退屈することはありませんでした。 主人公が過去の思い出を語る形で話が進んでいきますが、ところどころ「どういう意味だろう?」と引…

歴史などたわごとだ:『すばらしい新世界』

幸福と安定のために自由と科学、芸術、歴史、宗教、その他諸々を犠牲にして徹底的な階級社会を作った文明を描いたディストピア小説。これが1932年に書かれた作品とは。。。噂に違わぬ名著でした。 日本語訳も不自然に感じる部分がなく、とても読みやすかった…

読書メモ:『陽気なギャングは三つ数えろ』

陽気なギャングシリーズ9年ぶりの新作です。Amazon のランキングで見かけて、嬉しい驚きに惹かれて衝動買いしてしまいました。 敵役のクズ度が高いのに引っ張られて「陽気なギャング」にしては少し暗い気持ちになったりもしましたが、それでも最後にはなん…

読書メモ:『2001: A Space Odyssey (English Edition)』

『2001年宇宙の旅』ですね。まさかこれほどの有名作品の原著が Kindle オーナーライブラリにあるとは。 今まで、タイトルと HAL という AI(?) の存在くらいは知っていたものの、読んだことも映画を見たこともなかったので、無料で読める機会を利用して読んで…

読書メモ:『星を継ぐもの』

月面で発見された、正体不明の5万年前の白骨死体の正体を巡る物語。チャーリーと名付けられたその死体は人類の祖先なのか、異星人なのか、なぜ、どのようにして彼は最期の時を迎えたのか、彼が生きた文明はどこに存在し、その後どうなったのか。 星を継ぐも…

読書メモ:『アルジャーノンに花束を』

精神障害を持つ男性が、脳外科手術によって常人を遙かに超える知能を得るも、その後段々とその知能を失い最後には元の状態に戻るまでの軌跡を、その男性の経過報告(手記)という形で書かれた小説。 アルジャーノンに花束を〔新版〕作者: ダニエルキイス出版…