小説感想:『スタートボタンを押してください』
スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選 (創元SF文庫)
- 作者: ケン・リュウ,桜坂洋,アンディ・ウィアー,デヴィッド・バー・カートリー,ホリー・ブラック,チャールズ・ユウ,チャーリー・ジェーン・アンダース,ダニエル・H・ウィルソン,ミッキー・ニールソン,ショーナン・マグワイア,ヒュー・ハウイー,コリイ・ドクトロウ,アーネスト・クライン
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2018/03/12
- メディア: Kindle版
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「ゲーム」をテーマにした短編集。
「すごく面白い!」というものはありませんでしたが、全体的には良作揃いでした。
小説感想:『レプリカたちの夜』
- 作者: 一條次郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/06/24
- メディア: Kindle版
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伊坂幸太郎っぽいという話をどこかで聞いていましたが、確かになんとなくそんな雰囲気を感じました。
繰り返し説かれる意識の物質性についての話の好き嫌いと、ミステリーかどうか、という点では意見が分かれそう(というか、ミステリーだと思う人は少なそう)です。
小説感想:『彼女は一人で歩くのか』
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? Wシリーズ (講談社タイガ)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/20
- メディア: Kindle版
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ウォーカロン(walk-alone)と呼ばれる、人間と区別できない人工生命体が普及した社会で、人間とウォーカロンを識別する技術の研究をしていた博士が狙われる…という話。
人間と、人間と同等の知性を持つ人工物の違いは何なのか、その違いに意味はあるのか、というようなテーマも持っているようです。
次作に続きます。
小説感想:『架空の王国』
- 作者: 高野史緒
- 出版社/メーカー: 復刊ドットコム
- 発売日: 2013/11/20
- メディア: 単行本
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その名の通り、1990年代のヨーロッパの架空の王国を舞台にしたミステリー系の物語。
独特な雰囲気のある小説でした。
『誰もが嘘をついている』
誰もが嘘をついている?ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性?
- 作者: セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: Kindle版
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グーグル検索への入力を筆頭にした人々のオンライン上の「行動」は、アンケートなどによる自己申告の「回答」よりも現実に即しているために、データ量の多さに加えて正確さの観点でも優位性がある、それらを分析することで、多くの「嘘」や「誤った直感」を暴き、人の実態に迫ることができる、という話。
ビッグデータと聞くとデータ量の多さに注目しがちでしたが、正確さ(正直さ)という観点はなるほどなーと思いました。確かに人には相談しにくいことも、グーグル検索で答えを探すことならできますね。
後半の事例は一部流し読みしてしまいましたが、趣旨は面白かったです。